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練習試合 対明治大学戦

練習試合 対明治大学戦

2018/08/14

練習試合 対明治大学戦

8月14日(火)・サニアパーク菅平メイン


●帝京大学19-21明治大学○




《帝京大学》
[FW]
(1)岡本(2)呉(3)淺岡⇒當眞⇒淺岡(4)藤田⇒野田(5)秋山(6)菅原(7)松本⇒久保(8)マクカラン(ブ)⇒トンガタマ
[BK]
(9)末⇒土永(10)北村⇒押川(11)竹山(12)マクカラン(二)⇒龍野(13)亀井⇒平坂(海)(14)木村(15)奥村⇒尾﨑

《明治大学》※先発のみ
[FW]
(1)齊藤(2)武井(3)祝原(4)土井(5)箸本(6)朝長(7)井上(8)坂
[BK]
(9)福田(10)二浦(11)石川(12)森(13)渡邉(14)山村(15)山沢


【前半】【得点経過】

【4分】帝7-0明
ラインアウトからFWで連続攻撃。最後はPR淺岡が押し込んでトライ。ゴール成功。

【31分】帝12-0明
ペナルティで選択したスクラムから、No8マクカラン(ブ)が持ち出して、そのままトライ。

【34分】帝19-0明
キックカウンターから連続攻撃。WTB木村が抜け出す。BKでつないで、FL菅原に渡り、菅原が抜け出してトライ。ゴール成功。

【38分】帝19-7明
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。


【後半】【得点経過】

【15分】帝19-14明
ラインアウトからつながれ、抜け出されて、トライを奪われる。

【35分】帝19-21明
ラインアウトからFWで攻められ、トライを奪われる。


《BRIEF REVIEW》

菅平での夏合宿、最初の試合は、春の北海道で敗れている明治大学との対戦。先制したのは帝京。4分に、ラインアウトからFWでゴールに迫る。最後はPR淺岡が押し込んでトライを奪う。ここからは一進一退。攻められる場面もあるが、帝京は早い出足で相手を止める。ただ、攻め込んだ場面でもミスからスコアできずに押し戻されてしまう。追加点は31分。ゴール前の相手ペナルティでスクラムを選択。しっかりと安定させ、No8マクカラン(ブ)が持ち出してトライ。直後の34分には、キックカウンターからBKでパスをつないで前進。WTB木村、CTB龍野らがうまく走り、最後はきっちりとサポートに走っていたFL菅原に渡ってトライ。前半終了間際にラインアウトからモールを押し込まれてトライを奪われ、前半を19-7で折り返した。後半は、攻め込みながらもゴール前でのミスで取り切れないシーンが多くなる。ペナルティも増え、それによって自陣深くまで攻め込まれる。15分には、ラインアウトからつながれてトライを奪われる。帝京も何度もチャンスをつかむが、どうしてもトライを取り切ることができない。35分、またもペナルティからピンチとなり、FWで攻められ、逆転を許してしまう。終了間際、ゴール前で相手がシンビンとなるペナルティを犯すが、その後のプレーで「アドバンテージ・オーバー」の判定。帝京は攻め切れず、ノーサイド。19-21で春に続いての敗戦となった。







《POST MATCH INTERVIEW》

■岩出雅之監督
「まだ夏の段階ですが、今日は両チームともとても気持ちが入ったゲームだったと思います。この時期にこうした気持ちの入った試合ができたことは、とてもよかったと思います。もちろん勝てればなおよかったのですが、残念ながら、明治大学さんには春に続いて連敗を喫してしまいました。次に対戦するときは対抗戦本番になりますので、今日以上にいい試合をしたいと思います。今年は特に暑かったので、東京では集中力が求められるような練習があまりできなかったのですが、少し涼しい菅平に来て、いままでできなかった集中力が必要とされる練習ができています。ただ、まだまだ身についていない状態です。急には身につかないですが、9月、10月あたりに仕上がってくれればと思っています。明治大学さんとは春、夏とクロスゲームをさせていただいて、高いレベルの競い合いができ、お互い、成長につながっているように思います。明治大学さんの大きな成長に、我々も後れを取らないようにしっかり成長していかなければと思っています。」



■キャプテン・LO秋山大地(4年)
「春に続いて明治大学さんに連敗したことは、やはりとても悔しいです。自分たちの甘さが出た試合、痛いところで体を張り切れていなかった試合だったと思います。ただ、夏合宿ということで、まだまだ準備期間でもあり、いろいろなことを試している段階でもあるので、結果がすべてではないとも思っています。もちろん、勝つことを目指してやっていましたし、春のリベンジという気持ちでみんな燃えていたと思います。でも、ネガティブにならず、今日のゲームがどうだったのかをまずはみんなで振り返って、次はよくなるようにしていきたいです。この夏合宿はいろいろなチャレンジをしていく合宿なので、今日の試合でうまくいったこと、うまくいかなかったことをきちんと振り返って、今後に活かしていきたいです。そして、この合宿でさらに挑戦を続けていきたいです。」



■力強いトライを見せるも秋に向けての修正点を確認・PR淺岡俊亮(4年)
「自分たちの軽率なミスから攻め込まれてトライされるシーンが多かったので、シーズンに向けて修正していって、また全員が『ゴール前に行ったら必ずトライする』という強い意志を持ってやっていかなければと思います。スクラムは何本か組む中、ゴール前のスクラムでトライが取れたので、あのスクラムを常に組めるように、秋に向けて、練習から積み上げていきたいです。この夏合宿では、一人一人がやるべきことを認識して、それをやっていくと決めています。まだまだ今日の試合では、結果としては発揮されませんでしたが、ここから成長していくためにも一人一人がやるべきことをやっていかなければと思っています。一人一人が考えをもったプレーができるように、そして、それが秋へとつながっていくように、この夏合宿での時間を大切にしていきたいと思います。」



■ディフェンスでの悔しさを噛みしめながらも体づくりの成果には手応え・WTB木村朋也(2年)
「夏合宿では試すべきことがたくさんあり、それらにどんどんチャレンジしていこうということで臨んだ試合でした。加えて、やはり明治大学さんには春にも北海道で負けていますので、絶対に勝ちたい試合だったのですが、負けてしまって悔しいです。自分に足りないものは何かと考えてきて、体の小ささが弱点だと思ったので、この春は体づくりをメインに取り組んできました。今日、その成果が少し見えたところもありました。ですが、後半、ディフェンスで相手のSHに抜かれてしまったシーンがあり、あそこは自分の責任として止めなければならなかったと思います。非常に悔しいです。ただ今日の試合、夏合宿でやってきたことへの手応えも感じることができたので、これまでやってきたことと組み合わせていくことで、さらによくなっていくと感じました。今日の敗戦を価値のある敗戦にするために、次に向けて、やるべきチャレンジをしっかりやっていきたいと思います。個人としては、チームから信頼されるようなプレーヤーになるために、合宿の一日一日を大切にしていきたいと思います。」


 

《PICK UP PLAYERS》

タックル機会の多いCTBで新たなやりがいを発見

CTB 亀井 康平(3年)
KAMEI KOHEI




医療技術学部スポーツ医療学科
摂津高校出身
身長176cm/体重75kg


■まずは、今日のゲームを振り返ってください。
「個人としてはディフェンスにフォーカスを置いて臨みました。そのディフェンス面ではいい動きができたのではないかと思っています。ですが、アタックの部分でFWのコントロールなどがまだまだできなかったので、そこは課題です。チームとしては、もっとゴール前での精度を上げていかなければいけないと思っています。BKとしてもオプションがなくて、FWに頼りきりになってしまったので、そこは改善していかないといけないと思いました。あと、久しぶりの実戦ということもあって、後半、足がつってしまったので、もう一度、しっかり鍛え直しです。」

■これまではWTBをやっていましたが、今日はCTBでの出場でした。
「たぶんディフェンスを買われたのかなと。自分の持ち味はタックルなので、そこを活かせるポジションという意味で、使っていただいたと思っています。」

■CTBをやってみて、特に違和感はなかった?
「いや、やはり全然違いました。WTBは裏の動きが多いのに対して、CTBは前面に出て行くポジションなので、常に『ラグビーをしている感』がありました。」

■コンタクトプレーが多かったこともWTBとはだいぶ違ったでしょうか。
「はい。自分としては、そこは楽しい部分なので、CTBはやりがいのあるポジションだと感じました。」

■「ディフェンスを買われて」という部分でもCTBはやりがいを感じられるポジションですね。
「そうですね。WTBだとタックルの機会自体が多くないですが、CTBはタックル機会も多いので、やりがいがありました。」

■ここまで夏合宿は順調ですか。
「はい。新しいことにもいろいろ取り組んでいて、チームとしての理解も全員でできているのではないかと思います。」

■今後に向けて、意気込みをお願いします。
「今日出た改善点を修正して、いい部分はもっと伸ばしていきたいです。早稲田大学さん、天理大学さんとの試合がありますので、そこではもっといいパフォーマンスを発揮できるように頑張りたいです。」


これまではWTBとしての出場がほとんどだったが、この日はCTBで先発。本人は「おそらく」と付け加えながらも、自身のディフェンス力、タックルスキルを期待されての起用と捉えている。実際、「タックルは楽しい」「自分の持ち味」と語るなど、ディフェンスへの自信を前面に出す頼もしさを持つ。動きやコミュニケーションに慣れてくれば、さらに大きく成長していってくれるに違いない。


《COLUMN》


―― 「敗戦」から学ぶか、敗戦した「試合」から学ぶか ――


夏合宿、菅平での最初のゲームは、春に敗戦を喫している明治大学との試合でした。結果は、19-21。帝京が1ゴール差で敗れ、ここでのリベンジはなりませんでした。

もちろん、まだまだこの時期なので、この敗戦から学ぶべきものをしっかりと学んで、秋のシーズンに備えることが大切です。

敗戦から学ぶと言うと「この悔しさを忘れずに頑張ろう」とか「悔しさをバネにしていっそうの努力をしていこう」といった方向に向かいがちですが、この日、岩出監督が全員に伝えた言葉には、少し違ったニュアンスが感じられました。

「この負けた試合からもしっかりと学んでいこう。」

「敗戦」という事実から何かを学ぶのではなく、敗戦した「この試合」から学んでいこうという意味に聞こえました。つまり、終わった試合について、結果がどうであったかにかかわらず、試合の内容をじっくりと見直して、その内容から学ぶべきことを学ぼうということでしょう。

あえて言えば、例えばこの試合の最終局面で、仮にゴール前でペナルティキックのチャンスをもらい、それが決まって帝京の逆転勝利という結果になっていたとしても、「この試合」から学ぶべきことは何ら変わらないということになるでしょう。

もちろん、「悔しさを忘れず」「悔しさをバネにして」、いままで以上に練習に励むことも大事なことでしょう。しかし、学ぶべきことはそれだけではない、あるいはそれとは別のところに核となる部分があると言えるのではないでしょうか。

「勝っても負けても成長」

この言葉を胸に、選手たちはさらなる成長を続けていきます。









《THE NEW FACE》

ニューフェースたちの声を紹介します。

FL 上山黎哉(1年)
大阪桐蔭高校出身
身長173cm/体重90kg

「自分の強みはタックルです。思い切って、体の芯を当てていくように心掛けています。ケガがあって、ずっと復帰できていなかったので、フィットネス、アジリティの面が課題だと思っています。帝京大学ラグビー部は、ここまで9連覇しているチームですが、ただ過去を踏襲しているわけではなく、常に新しいイノベーションを起こそうとしているところがすごいと思いました。入ってまだ数ヵ月ですが、そこが勝ち続けている理由なのだと感じています。これからしっかりと経験を積んで、上のチームでプレーできるようになりたいです。また、長期の目標としては、自分たちが4年生になるときまでずっと勝ち続けて、連覇を続けていきたいです。」


SO・FB 押川敦治(1年)
京都成章高校出身
身長172cm/体重81kg

「自分はSOとして、相手のギャップを見つけて仕掛けにいくプレーを得意としています。フェイズの中で選択肢を多く持っているところが強みだと思っています。ただ、まだ的確な判断力、FWへの働きかけの部分ができていないので、しんどい状況の中でも全体を見て判断して、それを仲間に伝えてゲームメイクしていくところが課題だと思っています。帝京大学ラグビー部は人間としての成長ができる場所だというのはわかっていたつもりでしたが、入学してみて、ミーティングの濃い内容や先輩方のサポート力を実感しています。ラグビーだけでなく、人間的な成長を促してくれるすばらしい環境がありました。いま自分はAチームのリザーブやBチームでプレーさせていただいていますが、もっともっとスキルを磨いて、チームに必要とされる選手になっていきたいと思います。」


《NEXT MATCH》
練習試合
対早稲田大学(https://www.wasedarugby.com/)
8月19日(日) サニアパーク菅平メイン
13時キックオフ


(文/木村俊太・写真/志賀由佳)

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