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関東大学対抗戦A 成蹊大学戦

関東大学対抗戦A 成蹊大学戦

2019/09/01

9月1日(日)・サニアパーク菅平メイン
○帝京大学(1勝)78-7成蹊大学(1敗)●



《帝京大学》
[FW]
(1)清水⇒長谷川(耀)(2)李(承爀)⇒文(3)奥野⇒金森(4)久保⇒マクロビー(5)野田(6)トンガタマ(7)安田(8)山添⇒上山
[BK]
(9)土永⇒谷中(10)北村⇒高本(11)大藪⇒本郷(12)李(承信)(13)マクカラン(14)木村(15)奥村

《成蹊大学》※先発のみ
[FW]
(1)田中(2)山本(3)板垣(4)甲斐(5)會田(6)阿部(7)甲山(8)平松
[BK]
(9)田村(10)鈴木(11)木本(12)諸藤(13)濱(14)五十嵐(15)神田

【前半】【得点経過】
【3分】帝5-0成
相手ボールのラインアウトを奪って、連続攻撃。ラックからSH土永-SO北村-CTB李-CTBマクカラン-FB奥村-WTB木村と渡り、木村が抜け出してトライ。

【8分】帝10-0成
相手のノックオンしたボールをCTBマクカランが拾って、WTB木村にパス。木村が抜け出してトライ。

【12分】帝10-7成
ラインアウトから攻められ、トライを奪われる。

【15分】帝17-7成
キックカウンターから連続攻撃。WTB木村が大きく前進。ラックからSH土永-CTB李-FLトンガタマ-CTBマクカランと渡り、マクカランがトライ。ゴール成功。

【18分】帝24-7成
ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH土永-FB奥村と渡り、奥村が抜け出して、走り切ってトライ。ゴール成功。

【21分】帝31-7成
スクラムから連続攻撃。ラックから、SH土永-SO北村-CTB李と渡り、李が抜け出して、走り切ってトライ。ゴール成功。

【31分】帝38-7成
スクラムから、SH土永が仕掛けて前進。CTB李にパスして、李が抜け出してトライ。ゴール成功。

【33分】帝45-7成
キックオフから連続攻撃。ラックからSH土永-FLトンガタマ-PR清水-SO北村と渡り、北村が抜け出す。SH土永にパスし、土永が走り切ってトライ。ゴール成功。


【後半】【得点経過】
【6分】帝52-7成
スクラムを押し込み、No8山添がトライ。ゴール成功。

【20分】帝59-7成
キックカウンターから連続攻撃。ラックからSH土永-FL安田と渡り、モールに。そのまま押し込み、安田がトライ。ゴール成功。

【30分】帝66-7成
ラインアウトのクリック・リスタートから連続攻撃。ラックからSH土永-PR奥野-FL安田と渡り、安田が抜け出してトライ。ゴール成功。

【33分】帝71-7成
ラインアウトから、SH谷中-SO高本-CTB本郷-SO高本-FB奥村-WTB李と渡り、李が抜け出してトライ。

【39分】帝78-7成
ターンオーバーからつなぐ。WTB李がキック。CTBマクカランが拾って、CTB本郷にパス。本郷から再度マクカランにパスし、マクカランがトライ。ゴール成功。


《BRIEF REVIEW》

いよいよ対抗戦が開幕。今シーズンはワールドカップ期間中が休止期間となるため、やや早めの開幕となり、第1戦は気温を考慮して「菅平」での開催となった。対戦相手は成蹊大学。3分、BKでつなぎWTB木村のトライで先制点を奪うと、8分にも木村がトライを決める。しかし12分、ペナルティからピンチを招き、トライを許してしまう。ただ、ここからは帝京のペースで試合が進む。相手の必死のディフェンスで前進を阻まれるシーンやうまくボールに絡まれるシーンも見られたが、それでも帝京が着々と得点を重ねていく。途中からキッカーを任されたWTB李(承信)が、難しい角度からのゴールキックを次々と決めるなど、前半を45-7で折り返した。後半は6分にスクラムトライを決めるなど、帝京ペースで進むが、相手のプレッシャーからミスやペナルティがやや増え、スコアにまでつながらない時間も増える。それでも、要所できっちりと加点し、相手の攻撃もしっかりと封じて、78-7で対抗戦初戦を勝利で飾った。




《POST MATCH INTERVIEW》

■岩出雅之監督
「対抗戦初戦ということと、この菅平で試合ができるということで、菅平という地域全体で盛り上がっていこうという雰囲気もあって、いろいろな意味で気合いの入ったゲームとなりました。選手たちには、そういう試合にふさわしいプレーができるようにということと、厳しいプレーをしようという話をして臨みました。対抗戦のシーズンに入りましたが、夏合宿で出た課題がまだまだ残っているようなプレーもありましたし、逆にいい面も出てきたと感じ、両方合わせて、今日はゲームを見守っていました。ただ、ブレイクダウンのところは、甘さが出てしまいました。みんなが流れの中でどれだけ状況判断ができるかと思って見ていましたが、少しずつですが、いい変化を感じましたので、今後が楽しみです。今日は、1年生を7人、メンバーに選びました。対抗戦という緊張感を経験してもらって、これからの成長に期待するとともに、上級生には奮起してもらって、チームとして引き締まって行ってくれればと思っています。9月はまだまだ暑さが残る中でのゲームになると思いますが、厳しい試合をしっかりと積み上げていけるように頑張っていきたいと思います。」



■キャプテン・CTB本郷泰司(4年)
「今日の試合はまずはマインドの部分、厳しいところでしっかりと体を当てていくということをテーマとして、試合に臨みました。セットプレーで常に優位に立てたことが、試合を有利に進める上でよかったと思っています。テンポを生むアタック、ゲインできるアタックができた場面もありましたが、ブレイクダウンでクリーンアウトできていなかった点、また、ゴール前の甘いディフェンスでトライを取られてしまった点は、課題として出てしまいました。今日出たいい点、悪い点をしっかり確認して、悪い点は今後の対抗戦に向けて修正していきたいと思います。」



■落ち着いたプレーでゲームをコントロールした・土永雷(3年)
「今日は、痛いところで激しくコンタクトしていこうと言って臨みました。ただ、1つトライを取られてしまったところは、自分たちの弱いところが出てしまったと思います。もっと気持ちを前に出すことができると思うので、そこはまだ足りないところだと思いました。自分のプレーでは、FWとBKの動かし方のところで、もっとテンポを出さなければいけなかったところもありました。逆にテンポのよかったプレーもあったので、80分間、そのいい動きを続けられるように、また、自分のいい動きだけでなく、味方がいい動きができるようにしたいです。サポートしてトライできたシーンもありましたが、コースを予測したり、イメージしたりといったことは練習からしているので、それが試合で出てよかったです。夏合宿の練習試合で早稲田大学さんに負けた時から、ブレイクダウン、コンタクトの部分を練習の場から激しくやろうと言って、やってきました。この試合でそれが出たところもありましたが、まだ受けているところもあったので、残りの対抗戦6試合、もっともっと激しいプレーをしていきたいと思います。」



■いきなりの対抗戦デビューも自信を深められた・金森栄人(1年)
「自分は後半、最後の方での出場でしたが、チームとしては、前半はこれまで自分たちがやろうとしてきたことがしっかりとできていたと思います。スクラムもいい形で押していましたし、相手にプレッシャーをかけることができていたと思います。自分が出てからは、ゴール前で相手の攻撃を受けて、厳しい時間帯があったのですが、そこをみんなで凌いで、そこから一気にトライにつなげることができたので、よかったです。自分はスクラムを2本組んだのですが、しっかりと組んで押せました。復帰したばかりで慣れないところも多かったのですが、少し自信になったと思います。これからどんどん強い相手と対戦することになると思うので、今日出た課題、甘い部分を修正していきたいです。個人としての課題は体力。責任あるAチームで出させていただいて『走れませんでした』では済まされないので、もっと体力をつけて、スキルも向上させて、頑張っていきたいです。」


《PICK UP PLAYERS》

得意のランに加え、ディフェンスでも光った

WTB 大籔洸太(1年)
Oyabu Kota



医療技術学部スポーツ医療学科
中部大学春日丘高校出身
身長180cm/体重82kg


■対抗戦第1戦でしたが、まずは今日の試合の感想からお願いします。
「今日は自分の強みであるランの部分を意識して、試合に臨みました。ただ、迷ってしまったプレーがあったり、ライン際でタッチに出てしまったり、ノックオンしてしまったりと、大事な場面で絶対にしてはいけないプレーをしてしまい、自分の甘さを感じました。トライを取れるWTBとして試合に出られるように、練習からもっと細かいことを意識してやっていきたいです。」

■夏合宿での練習試合から、ずっとAチームで出続けています。
「高いレベルでやらせていただいて、最初の頃は迷ってしまうことも多かったのですが、自分の強みであるランの部分を意識するようになって、ランでは通用するところもあるなと自信になってきています。ただ、フィジカル面は上のチームではまだまだ通用しないので、もっとフィジカルを鍛えて、力強いラン、力強いコンタクトができるようにしたいです。練習から、コンタクトに慣れるように取り組んで、ランとコンタクトでチームに勢いをつけられるプレーヤーになりたいです。」

■今日は岩出監督からディフェンス面も褒められていましたね。
「ディフェンスでは絶対にしっかりと体を当てていこうと思っていました。何があってもしっかり止めようと思って、責任と覚悟を持ってやりました。」

■WTBとしてはやはりトライを取りたかったのではないですか。
「はい。やはり、木村友也さんや奥村翔さんのように、ボールを持ったらトライを取り切るという力を身につけていきたいです。チャンスの場面でもノックオンしてしまいましたし、勝負所での集中力、嗅覚といったものを練習で身につけたいです。木村さん、奥村さんのようなプレーを自然にできるようにしていきたいです。」

■今後に向けて、意気込みをお願いします。
「今日の自分のプレーをしっかりと見直して、Aチームとして出ることができたら、責任と覚悟を持って、自分のプレーに自信を持って、強い相手にも自分の強みを出して、トライを取れるように、頑張りたいと思います。」


1年生なので、もちろん対抗戦は初出場。だが、そんな様子は見せずに落ち着いてプレーをしていた。この夏の練習試合ですでにAチームとして、大東文化大学、早稲田大学といった強豪と戦っている経験が、自信と落ち着きを生んでいたようだ。いくつかチャンスがありながらWTBとしてトライを取り切れなかった点を反省するが、それもまた経験。大きな伸びしろをもつ新人が、経験値を積み上げながら成長を続けている。



《COLUMN》

―― 「4年力」とチーム力 ――

対抗戦初(リーグ戦もですが)の菅平高原(サニアパーク)での公式戦は、心配された大きな天気の崩れもなく、比較的涼しい中で無事に試合をすることができました。ファンにとっても、チームにとっても移動はなかなか大変ですが、普段とは違った公式戦で(場所は合宿で慣れたところではありますが)、ちょっと不思議な緊張感があったことも確かです。

さて、この日の試合、先発メンバーを見ますと、1年生が3人、2年生が2人、残りの10人は3年生という構成になっています。つまり、4年生がゼロだったのです。リザーブメンバーには本郷キャプテンをはじめ、3人の4年生がいましたが、1年生も4人いて(他に2年生1人)、全体的に若いメンバー構成で臨んでいました。

このメンバー構成について、岩出監督は記者会見でこんなふうに述べています。

「ケガ人がいるということもありますが、1年生に対抗戦という緊張感のある試合を経験してもらうことで成長を促したいということと、4年生にもっと奮起を促したいという意図がありました。」

1年生に経験を積んでもらうというのは、これまでにもよくありました。ポイントは4年生ゼロの方かもしれません。

もちろん、4年生の役割というのは、試合に出て体を張ることだけではありません。チーム運営や諸々の仕事の部分、普段の生活の部分、後輩からの相談事への対応やラグビーの戦術理解の指導などなど、さまざまなところで貢献してくれています。岩出監督も、それは十分に理解した上で「4年生の奮起を促したい」と述べています。

帝京の強みの核となるものの一つに「4年力」があります。毎年、この「4年力」が最大限に発揮されたときに、チーム力も最大になっていました。

まだまだシーズンは始まったばかりです。今年の「4年力」はどこまで大きくなってくれるでしょうか。例年以上に大きなものになってくれることを信じて、見守っていきたいと思います。頑張れ、4年生。


《NEXT MATCH》
関東大学対抗戦A
対日本体育大学(https://nssurfc.jp/
9月8日(日) 百草グラウンド
15時キックオフ

過去の対戦成績:関東大学対抗戦22勝18敗(大学選手権での対戦なし)
[日本体育大学の直近5戦]
5月26日 ●19-33立教大学(関東大学春季大会C)
6月9日 ○22-21成蹊大学(関東大学春季大会C)
8月18日 ●26-52京都産業大学(夏季練習試合)
8月25日 ○52-43専修大学(夏季練習試合)
8月31日 ●10-68早稲田大学(関東大学対抗戦A)

(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
 

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