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日本選手権1回戦・対六甲ファイティングブル戦

日本選手権1回戦・対六甲ファイティングブル戦

2013/02/04

「自分たちを超えるための挑戦」

2月2日(土)・秩父宮ラグビー場
○帝京大学 115-5 六甲ファイティングブル●
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《帝京大学》
①竹井⇒高田 ②泉 ③出渕⇒古賀 ④今村⇒木下 ⑤マニング ⑥大和田⇒河口 ⑦松永(浩) ⑧坂手
⑨流⇒天野 ⑩中村 ⑪磯田  ⑫荒井(基)⇒朴 ⑬権 ⑭松井 ⑮竹田⇒南藤

《六甲ファイティングブル》※先発のみ
①加村 ②南條 ③島田 ④大内 ⑤奥野 ⑥鎌田 ⑦伊藤 ⑧中江 ⑨橋詰 ⑩カウフシ ⑪トケ ⑫安田 ⑬山下 ⑭内山 ⑮由良


日本選手権1回戦の相手は、昨年と同じくクラブ王者の六甲ファイティングブル。だが、ここは相手うんぬんではなく、「このチームをさらに成長させて、大学選手権優勝時よりもさらに進化させよう」という意識で臨むことを全員で確認した。

この日は都内で20℃を超える気温を記録。風も強く、昨夜の雨でピッチも荒れている。だが、一つ一つのプレーを全力で、丁寧にやるという方針にブレはない。さらなる進化につながるゲームにするために、超えるべき相手は大学選手権4連覇という自分たちだ。


  【前半戦】  
この日も帝京の攻めは、FW、BK一体となってつないで前進するという形。体を相手ディフェンスに当てて、2人目、3人目はラックに入る相手を弾き飛ばす。3分には、FB竹田が相手ディフェンスのギャップを突いて先制点をあげる。

竹田は最後尾から味方に常に声をかけ、指示を送る。その大きな声はスタンドまで響くほどだ。その声に呼応するように、SO中村やこの日が公式戦初出場となるWTB松井ら3年生が声を出す。あと2ヵ月足らずで最高学年になるという自覚も十分なようだ。

松井は開始直後は初出場の硬さも見られたが、積極的にラックに入っていくなど、体を生かしたプレーを見せる。また、相手のノータッチキックからのカウンター・アタックや外でパスをもらって前進するなどでスタンドを沸かせる。松井本人は「しっかりとチャンスで取り切れる力をつけたい」と課題を口にするが、その力強さは魅力十分だ。

試合の方は、序盤から帝京が圧倒。特にスクラムは完全制圧。相手ボールのスクラムもことごとくターンオーバーしてしまう。

HO泉は「この一週間は特に『スクラムを8人でしっかり押そう』と、もう一回気持ちを入れ直して練習してきました。その成果が出てよかった」と話す。

久しぶりの先発となるPR竹井、FL大和田、No8坂手らも活躍。ボールを持って大きく前進する。No8での先発は初めてという坂手は「今日はボールに触る回数を意識して臨んだ」と語るように、積極的にパスを受けたり、ピックアンドゴーでラックサイドを突破したりと走り続ける。

ディフェンスでは危険なシーンは一度だけ。抜かれて前進を許すが、竹田がしっかりとタックルして止める。

前半だけで9トライをあげた帝京は、59-0でハーフタイムを迎えた。


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  【得点経過】  
【3分】帝7-0六
帝京ボールのスクラムからNo8坂手-SH流-CTB権と渡り、権が前進。さらにLOマニングが前進し、流-SO中村-CTB荒井(基)と渡り、ラックに。流からのパスを受けたFB竹田がディフェンスのギャップを突いて抜け出しトライ。ゴール成功。

【9分】帝14-0六
帝京ボールのラインアウトで六甲がノットワンメーターの反則。FKをSH流がクイックリスタート。No8坂手が前進してラックに。流からSO中村がパスを受け、ディフェンスのギャップを突きトライ。ゴール成功。

【14分】帝21-0六
帝京ボールのラインアウト。LO今村がしっかりとキャッチし、FL大和田が前進。さらにPR竹井が前進し、KL松永(浩)、No8坂手、HO泉がピックアンドゴー。坂手が再度前進してラックに。後ろから走り込んできた大和田が、流からのパスを受け、相手ディフェンスを振り切ってトライ。ゴール成功。

【20分】帝28-0六
帝京ボールのラインアウト。LO今村がキャッチしてモールに。そのまま押し切って、FL大和田がトライ。ゴール成功。

【28分】帝35-0六
帝京ボールのスクラムから、No8坂手-SH流-WTB松井と渡り、松井が前進。つかまるが、坂手、HO泉が前進。ラックからのボールを、流-SO中村-CTB荒井(基)-CTB権-FB竹田-WTB磯田と一人ずつパスをつなぎ、余った磯田がそのままトライ。ゴール成功。

【32分】帝42-0六
帝京ボールの5mスクラム。押し込んで、No8坂手が押さえてスクラムトライ。ゴール成功。

【34分】帝49-0六
帝京のPKをSH流がクイックリスタートで前進。パスを受けたFL大和田も大きく前進。タックルを受けるも、サポートしていたCTB荒井(基)にうまくパスして、荒井がトライ。ゴール成功。

【37分】帝54-0六
キックオフのボールをKO今村がキャッチ。HO泉、FB竹田がつなぎ、WTB松井が前進。つかまるが、PR竹井、PR出渕と前に出てラックに。SH流が右奥へキック。相手ディフェンスと競争になるが、うまく走り込んだFB竹田がキャッチし、トライ。

【39分】帝59-0六
こぼれ球をNo8坂手がキャッチ。CTB荒井(基)に渡り、つかまるが、SH流-SO中村-FB竹田-FL松永(浩)-FL大和田-WTB松井とつないで、松井が前進。つかまるが、流-竹田と渡り、竹田が抜け出してトライ。


  【後半戦】  
前半は、ほぼすべての局面で圧倒した帝京。後半の課題は、点差の開いた状況でも前半同様、全力プレーをし続けられるか。乗り越えるべき相手は自分たち自身である以上、点差は気にせず、目の前のプレーに集中していきたい。

後半は開始1分で追加点を奪う。ターンオーバーから大和田が前進。ゴール前のマイボール・ラインアウトからFWの連続攻撃。最後はPR竹井からのすばやいパスを受けたLOマニングがトライ。

その後も、全員が「痛いプレー」を逃げずにやり切る。点差による気持ちの緩みなどまったく見られない。

途中出場の選手たちも先発陣に負けじと奮起。FL河口はモール最後尾でボールキープし、すばやく飛び出してトライを奪う。LO木下は体を当てる痛いプレーを続ける。高田、古賀の両PRもスクラムの要となって、きっちりと押し込む。

攻められる場面もあったが、すぐにターンオーバーし、逆にチャンスにつなげる。

結局、後半は10トライを奪取。115-5でノーサイドとなり、帝京は二回戦進出を決めた。

試験期間を経て、中2週間あいての久々の試合だったが、一度緩めたフィットネス、そして気持ちの部分をしっかりと戻して臨むことができた。現3年生たちにはリーダーシップが芽生え、上級生としての自覚も高まっているようだ。115得点、110得点差ともに日本選手権の大会新記録だが、この得点差とは別に帝京のいいところがふんだんに出た試合だった。

なお、この日、来季のキャプテン、副キャプテンが公表された。次期キャプテンは中村、副キャプテンは李に決定した。また、岩出監督は「まずは今季のチームに追いつき追い越すこと、対抗戦・大学選手権で挑戦し続けることが目標ですが、来年度はトップリーグ4強に勝つことも目標にしたい。そのための準備を春シーズンから積み上げていきたいです」と公言。次節のパナソニック・ワイルドナイツ戦は、来年度の目標を体感する戦いとなる。


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  【得点経過】  
【1分】帝64-0六
ゴール前での帝京ボールのラインアウト。LO今村がキャッチしてモールに。FL大和田が持ち出してラックに。PR竹井が大きく前進。No8坂手、HO泉のピックアンドゴーはつかまるが、PR竹井がゴーと見せかけ、すばやいパスをLOマニングに送り、マニングがトライ。

【5分】帝69-0六
キックオフのボールをNo8坂手がキャッチ。ラックの連取後、SH流が仕掛けて大きくゲイン。LOマニング-CTB荒井(基)とパスをつなぐ。荒井はつかまるが、ラックからCTB権-FB竹田と渡り、竹田がタックルをはずして前進。No8坂手-FL松永(浩)と渡ってつかまるが、SO中村からいい角度で走り込んできたPR竹井にパス。そのまま走り切ってトライ。

【9分】帝76-0六
六甲ボールのスクラムを押してターンオーバー。No8坂手が拾って前進。FL大和田にパスし、大和田が相手ディフェンスを引きずりながらもトライ。ゴール成功。

【14分】帝81-0六
帝京ボールのラインアウトをLO今村がキャッチし、モールに。そのまま押し込んで、FL河口がトライ。

【17分】帝88-0六
六甲ボールのスクラムを押してターンオーバー。SH流が拾って、WTB磯田へパス。磯田がディフェンスを振り切って、トライ。

【22分】帝93-0六
六甲がこぼしたボールにPR出渕が反応よくセービングして奪う。SH流-CTB荒井(基)-CTB権-FB竹田-WTB磯田と渡ってトライ。

【24分】帝98-0六
キックオフのボールをFL松永(浩)がキャッチ。SH天野-FL河口-LOマニングと渡る。ラックのボールをHO泉がアウトし、松永へ。さらに天野からSO中村-WTB松井と渡って前進。CTB荒井(基)へとパスし、荒井が走り切ってトライ。

【26分】帝103-0六
キックオフのボールをFL松永(浩)がキャッチ。SH天野-PR高田と渡り、さらにFL河口、松永と渡る。天野-SO中村-天野-FB竹田-WTB南藤と渡って、南藤が前進。天野-中村-河口―CTB荒井(基)-CTB権-WTB磯田と渡ってトライ。

【33分】帝108-0六
帝京ボールの5mスクラム。押し込んでNo8坂手が飛び込みトライ。

【36分】帝115-0六
六甲ボールのスクラムを押してターンオーバー。No8坂手が拾ってゴール前へ。つかまるが、LO木下が持ち出してトライ。ゴール成功。

【40分】帝115-5六
相手WTBに走られ、ディフェンスをかわされてトライを奪われる。


《 AFTER MATCH SAY 》

■岩出雅之監督
「大学選手権で優勝することができまして、そこからこの大会に臨むにあたっては、いい意味で気持ちをリフレッシュさせて、いいチャレンジをしようと言って臨みました。指導者としてはそうした気持ちでいたのですが、学生たちは大学選手権で大きな達成感を得て、ちょっとホッとしているところが当初はありました。ただ、この数日間で気持ちをもう一度締め直すことができたと思います。自分たちがさらなる進化をしていくための、より高いステージに上がっていくためのチャレンジをしようということで、できるだけ厳しいプレー、しんどいプレー、痛いプレーをやろうと言っていました。内容的には、しばらく間があいたことを考えると、しっかり戦ってくれたのではないかと思っています。六甲さんに関しましては、仕事をされながら、トップリーグのチームとは違った状況で、しっかりと、できる範囲のことを積み上げられてこられたのではないかと思います。そうした難しい状況の中で頑張ってこられたことに敬意を表したいと思います。次戦はパナソニックさんですが、正直言いまして、今シーズンは大学選手権の優勝を目標にしてきましたので、トップリーグ4強に勝つための準備はまだできてはいません。ただ、来季はトップリーグ4強に勝つことを目標にして春から積み上げていきたいと思っています。こう言いますと、敗北宣言のように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。来季の目標とはどのくらい高いものなのかを実感し、体感するために、全力でぶつかっていきます。勝っても負けても、大きな財産になるような試合をしたいと思っています。」

■キャプテン・HO泉敬(4年)
「今日のゲームは、学生代表として、チャレンジャーの気持ちで臨もうと言っていました。その中で、今年のチームを大学選手権の決勝以上にレベルアップしていこうと言いました。いいところも悪いところもありましたが、しっかり次につながるゲームになったのではないかと思います。次はまたこの一週間、しっかりといい準備をして、パナソニックさんにしっかりチャレンジしていきたいと思います。」

■スクラムを圧倒し、フィールドプレーでもBK並みの働きを見せた・PR竹井勝彦(3年)
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「Aチームの公式戦で初めての先発に選ばれたのですが、硬くならずに、自分の持ち味を全力で出していこうと思い、スクラムとタックルをしっかりやろうと試合前に自分の中で決めて臨みました。スクラムに関しては、泉さんも引っ張ってくれて、自分もそれについていくことができ、ターンオーバーやスクラムトライもできてよかったです。ディフェンス面では、タックルに課題が見えたと思います。トライを取れたところは、狙いどおりに走り込んでうまく抜けることができましたが、その前にみんながいいゲインをしてくれたので、そこで自分のよさが出せたと思っています。3年生のFW第一列はみな試合経験が少ないのですが、帝京のFWをこれからも引っ張っていかなければいけないという自覚はあります。チームをまとめられる存在になりたいと思っています。次に向けては、まずはこの一週間で自分のやるべきことを明確にして、それがどれだけ通用するのかということを、全力でぶつかることで試したいと思います。」

■ラインアウトキャッチの核となって活躍した・LO今村哲央(3年)
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「久々に先発で出られることになり、しっかりと自分のプレーを出し切って、チームに貢献できればと思ってプレーしました。ラインアウトチェイスやキックオフキャッチはうまくできたと思います。ディフェンスでも横とのコミュニケーションが取れ、よかったです。あとは、80分間戦えるフィットネスをつけていかないといけないと思いました。練習から意識していきたいです。次戦は相手の強さを意識するのではなく、自分自身ができることを一つ一つ、精一杯、集中してやり切ることが大事だと思っています。また、自分のことだけで一杯一杯にならず、後輩たちのことにも気配りして、自分がいい見本になれるように頑張りたいと思います。」

■縦横無尽に走り回った・No8坂手淳史(1年・ゲームMVP)
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「先発は久しぶりでしたが、自分のやるべき仕事は、ある程度はできたのではと思っています。ですが、精度の部分で、周りの声が聞こえていなかったり、自分の中でのしたいプレーができていなかったりというところもあり、そこはもっとしっかりやっていかないといけないと思います。No8での先発は初めてでしたが、センターラインに位置しているという部分でHOとも共通するところも多く、戸惑うことなく、自分の幅を広げることができたと思っています。No8として、アタックでボールに触る回数を多くしようと思ってやっていたのですが、いつもの試合に比べて多く触れてボールキャリーできたと思います。次戦は、昨年、トップリーグと戦った先輩からは『本当に強い』と聞いていますが、僕はまだやったことがないし、知らない状態で決めつけたくないので、いま自分ができることをどれだけ出せるかを考えて、思い切りプレーしたいです。どういったプレーが通用して、通用しないのかを見通せるいい機会だと思っています。」

■力強い前進で、トライを奪取した・LO木下修一(4年)
「今日は後半途中からの出場だったので、短い時間ですが、しっかりプレーしようと思って臨みました。トライも取れてよかったです。あそこは絶対にトライしようと思って、思い切って行きました。ディフェンスでもとにかくタックルに行こうと思っていました。次戦はパナソニックさんですが、ますはタックルからしっかりやっていきたいと思います。来年度以降に対戦することをイメージして(コカ・コーラウエストに就職予定)、思い切りプレーしたいです。」

■落ち着いてモールをコントロールした・FL河口駿(2年)
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「リザーブからということで体力も残っていたので、ピッチに入ったときにインパクトのあるプレーをしようと考えて試合に臨みました。ブレイクダウンのオーバーの部分だったり、ピックしてサックサイドを突くところなどがしっかりできたのでよかったです。次はレベルの高い相手ですが、自分たちの力がどれだけ通用するのかを知るためにも、パナソニックさんという壁に思い切りぶつかっていきたいです。しっかりタックルからやって、気持ちの部分で負けないように頑張りたいと思います。」

■途中出場でもゲームをコントロールした・SO朴成基(2年)
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「Aチームの公式戦は2試合目でしたが、前回は5分、今回は10分と、その部分では一歩前進と思っています。秩父宮は初めてでしたが、緊張というよりも、場の雰囲気に慣れるのに少し時間がかかってしまいました。ただ、プレーを重ねるごとにだいぶ慣れてきたので、その部分でも一歩前進かなと思っています。ディフェンスでも低くタックルに入ることができましたし、そこは自信になりました。次戦に向けては、まずはこの一週間しっかり努力し続けてメンバーに入れるように頑張ること、メンバーに入れたら、相手がトップリーグ上位であろうと関係なく、前に出続けたいと思います。いつもテレビで見ているような人たちと試合ができるのはとても楽しみです。やるからにはガツガツ行きたいです。」


《  PICK UP PLAYERS  》
努力でつかんだ大舞台! 得点力アップの新戦力登場
WTB 松井佑太(3年)

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MATSUI YUTA
1992年3月7日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
東京農業大学第二高校出身
身長180㎝/体重93㎏

■Aチーム初出場、しかも日本選手権という大舞台でした。まずは感想を聞かせてください。
「自分の課題が見つかりましたし、すごくいい経験になりました。」

■その課題とは具体的には何でしょうか。
「ディフェンスでの、タックルのバインドだったり、コミュニケーションといったところや、アタックで取り切れる選手にならないといけないというところです。」

■今日の先発は自身のどんなところを期待されたと思っていますか。
「体を生かした、思い切りのいいプレーを期待していると言われていたので、自分はもう思い切りプレーすることだけを意識して臨みました。」

■自身の一番の強みはその体の強さでしょうか。
「はい。」

■その強さは今日、発揮できましたか。
「できたところもありましたが、ちょっと緊張で硬くなってしまったところもあったので、もっと思い切ってできたらよかったという反省もあります。」

■今日、得られた収穫にはどんなことがありましたか。
「最後に自分のタックルミスでトライを取られてしまったので、タックルをきっちり思い切ってやらないといけないと実感できたことでしょうか。」

■自分で納得できたところはどんなところでしょうか。
「タックルで相手を止められたところもありましたし、アタックでも大きくゲインできたところもあったので、そこはよかったです。」

■現在3年生で、もうすぐ最高学年になりますが、今日の経験がチームを引っ張っていくリーダーシップにもつながっていくのではないでしょうか。
「はい。しっかりプレーして、下級生のいいモデルになれるように頑張りたいと思います。」

■最後に今後への意気込みを聞かせてください。
「今日は硬さもあって自分としては納得していませんが、気持ちを切り替えて、レギュラーが取れるように努力していきたいと思います。」

努力は人を裏切らない。まさにそれを具現化したのがこの松井だ。地道な努力を重ねてきた結果、日本選手権先発出場という大きな舞台を経験するに至った。日々のトレーニングで体は大きくなり、公称体重93㎏ながら、チームメイトからは「いまは100㎏に近づいているのではないか」との声も聞かれるほどだ。その強靭な体を生かした突破力が魅力。WTBながら相手ディフェンスを弾き飛ばすような走りで、この日も再三ビッグゲインを見せた。初出場で硬くなったというが、この経験で次戦からは本来の思い切ったプレーが見られるだろう。帝京のさらなる得点力強化につながる、新たなフィニッシャーが名乗りをあげた。

《  NEXT MATCH  》
日本選手権大会2回戦 対パナソニック・ワイルドナイツ(http://panasonic.co.jp/sports/rugby/
2月10日(日) 秩父宮ラグビー場
14時キックオフ(http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2013/id18176.html

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(文・木村俊太/写真・川本聖哉)

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