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関東大学春季大会A・第1戦 対法政大学戦

関東大学春季大会A・第1戦 対法政大学戦

2015/04/27

4月25日(土)・百草グラウンド
○帝京大学(1勝0敗)121-0法政大学(0勝1敗)●

《帝京大学》
[FW]
(1)徳永⇒浅堀(2)坂手⇒大西(3)深村⇒呉(味)(4)金(嶺)(5)金(廉)
⇒マクカラン(6)イラウア(7)亀井⇒上原(8)飯野
[BK]
(9)荒井(10)松田⇒矢澤(11)竹山(12)園木(13)石垣⇒伊藤(14)津岡
(15)重⇒宮崎

《法政大学》※先発のみ
[FW]
(1)黒田(2)前島(3)川地(4)牧野内(5)吉村(6)増田(7)堺(8)西
[BK]
(9)根塚(10)林(11)北島(12)井上(13)杉本(14)藤崎(15)和田

【前半】【得点経過】
【4分】帝5-0法
ラインアウトからモールを押し込み、HO坂手がトライ。

【6分】帝12-0法
CTB園木のターンオーバーから展開。最後はWTB竹山へと渡ってトライ。ゴール成功。

【13分】帝19-0法
ペナルティでスクラムを選択。スクラムを押し、No8飯野が持ち出してトライ。ゴー
ル成功。

【24分】帝24-0法
ターンオーバーから展開。CTB石垣が前進し、WTB津岡へパス。津岡が走り切ってトラ
イ。

【29分】帝31-0法
FWで前進。最後はHO坂手が持ち込んでトライ。ゴール成功。

【31分】帝38-0法
相手のキックをSO松田がキャッチし、カウンターアタック。FB重-FL亀井-LO金
(嶺)と渡り、金がトライ。ゴール成功。

【35分】帝45-0法
スクラムからNo8飯野が持ち出し、SH荒井-SO松田-WTB竹山と渡る。竹山が抜け出
し、CTB園木へパス。園木が走り切ってトライ。ゴール成功。

【40分】帝50-0法
ペナルティからクイックリスタートでBKへ。最後はWTB竹山へと渡り、竹山が走り
切ってトライ。


【後半】【得点経過】
【1分】帝57-0法
ラインアウトから連続攻撃。SO松田がゴロキック。CTB石垣が追いかけ、拾ってトラ
イ。ゴール成功。

【4分】帝64-0法
キックオフからFW、BKで連続攻撃。最後はLO金(嶺)が抜け出してトライ。ゴール成
功。

【6分】帝71-0法
FW、BKで連続攻撃。FB重-CTB園木-CTB石垣と渡って、石垣がトライ。ゴール成功。

【9分】帝78-0法
FW、BKで連続攻撃。SO松田がゴロキック。WTB津岡が追いついてトライ。ゴール成
功。

【13分】帝83-0法
ターンオーバーからBK展開。WTB竹山が抜け出してトライ。

【16分】帝90-0法
FW、BKで連続攻撃。CTB石垣が抜け出してトライ。ゴール成功。

【22分】帝97-0法
連続攻撃からWTB竹山が抜け出す。最後はSH荒井に渡ってトライ。ゴール成功。

【28分】帝102-0法
ターンオーバーからつないで前進。WTB竹山が抜け出してトライ。

【34分】帝109-0法
スクラムからつないで前進。最後はPR浅堀が抜け出してトライ。ゴール成功。

【37分】帝116-0法
連続攻撃からWTB竹山が抜け出す。FB宮崎へパスし、宮崎がトライ。ゴール成功。

【42分】帝121-0法
ターンオーバーから連続攻撃。最後はFB宮崎が抜け出しトライ。



《BRIEF REVIEW》
2015年度春季大会第1戦は法政大学戦。公式戦のスタートゲームだが、春のこの時期
としては、相手が誰であろうと、自分たちの目指す基準をクリアするプレーをするこ
とが大事になる。この日、天気予報は「晴」だったが、試合開始直後から雨が降り出
した。それでもFW、BKともにミスの少ない、堅実なプレーを続けた。立ち上がりから
終始帝京ペース。相手がボールを回し続ける時間帯もあったが、しっかりと守って大
きな前進は許さない。FW陣ではキャプテン坂手が先頭に立って体を張れば、FLイラウ
アは攻撃の要となってボールを運ぶ。BK陣ではCTB園木、WTB竹山らが魅せる。園木が
スピードと体の強さを発揮し、竹山はチャンスで確実に抜け出し、トライを量産して
いく。リザーブの選手たちも奮闘。HO大西、LOマクカラン、FL上原らが強さを見せれ
ば、SO伊藤、FB宮崎らも安定感のあるプレーを見せた。121-0でノーサイド。公式戦
第1戦を内容の伴った快勝で飾った。



《AFTER MATCH SAY》
■岩出雅之監督
「春季大会初戦ということで、多くの皆さんにご観戦頂きありがとうございました。今日は試合前に『痛いことに挑み』『しんどいときに走り』『その中でいいコミュニケーションをとりあって』という3つの話をして送り出しました。この時期ですし、初めて出る選手もいますので、失敗しても悩むことなく、ここから高い目標に向かって積み上げて欲しいと考えています。『失敗を恐れず、試合の中で、一回目よりも二回目の次のプレー、前半よりも後半のプレーというように、だんだんとお互いに修正し合って、試合後には試合前よりも確実に成長できているようなゲームをしよう』という話もしたのですが、おおむね、そのとおりのゲームになったのではないかと思います。得点差は開きましたが、場面場面、局面局面でのプレーをしっかり積み上げる、その積み重ねで自分たちの目指すものに近づいていることを感じ、挑んだくれていたのではと感じます。ゴールデンウィーク期間中は、学校もチームも休みになりますが、連休明けにはいいリフレッシュをして戻って来てくれることを期待しています。その後は、より本格的な強化期間、ゲーム期間となりますが一つ一つ積み上げて行きたいですね。応援の程よろしくお願い致します。」

■キャプテン・HO坂手淳史(4年)
「今日はゲームの入りのところで、相手の勢いに受けてしまったところがありまし
た。そこは修正点ですが、ゲーム全体としてはアタックとディフェンスの切り替えの
部分もよかったですし、相手を0点に抑えられたこともよかったです。これから改善
すべきところは、ゲームの入りの部分、そしてブレイクダウンの部分でもっと相手に
プレッシャーをかけられるようにしていきたいです。」


■Aチーム初出場ながら堅実なプレーで安定感を見せた・LO金廉(2年)
「初めてのAチームの公式戦に出るということで緊張もしましたが、自分から意欲的
に、積極的に行こうと思っていたので、その部分は出せたかなと思っています。自分
としては、少し手応えを得られたところもあるのですが、自分の強みである力強さが
出し切れなかったり、ブレイクダウンでの仕事を全うできていなかったり、タックル
での踏み込みが甘かったりといったところで課題が見えたので、その部分を修正し
て、次もAチームで出られるように、日々の努力を怠らず、頑張っていきたいと思います。」


■WTBとしてのスピードを見せつけた・WTB津岡翔太郎(2年)
「今日は春の公式戦のファーストゲームということで、チーム全体が一つになって戦
おうと言って臨みました。個人としては、自分の持ち味を存分に出そうということ
と、体を張って自分のできることをやろうと思っていました。チームとしてはいいア
タック、いいディフェンスができたと思いますが、個人的には、コミュニケーション
不足やいい場面でボールをもらえていないなど、自分の力不足、もっと修正していか
ないといけないところがたくさん見えたので、そこを修正して、先の試合に活きるよ
うな力をつけていきたいです。もっともっと成長できると思っているので、毎日の練
習をしっかり頑張って、チームに貢献できるように、自分にしかできなことは何かを
見つけて、いいプレーヤーになっていきたいと思います。」


■SOとしても安定したプレーを見せた・SO伊藤玖祥(4年)
「2015年の公式戦のスタートゲームということで、次につながる試合をしようと思っ
て臨みました。まだまだここからスタートですが、これからどんどんチームが一つに
なって、結束力を高めていきたいです。ポジションは練習ではずっとSHをやっていま
すが、SOにも挑戦していて、両方できることでチームにより貢献できるようにと思っ
て準備しています。今日に関しては、チームはよかったのですが、自分はまだまだ未
熟な部分が出てしまいました。ただ、ここからスタートなので、これからどんどん成
長していけるように頑張りたいです。」



《PICK UP PLAYERS》

初出場ながら強さ、速さ、激しさを存分に発揮
CTB 園木邦弥(3年・ゲームMVP)
SONOKI KUNIYA


1994年6月10日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
春日丘高校出身
身長175cm/体重95kg

■試合前、どんな気持ちで臨んだのでしょうか。
「初めてのAチームだったのですごく緊張したのですが、自分の仕事、できることを
まずはやろうと考えて臨みました。」

■試合を振り返って、今の感想はいかがですか。
「自分の持ち味は、アタック、ディフェンスでの体を活かしたプレーだと思っている
のですが、その長所が出せたのではないかと思っています。」

■その長所は随所に出ていました。手応えをつかんだのではないでしょうか。
「ありがとうございます。でも、今年は『日本一』になるという目標を掲げているの
で、その舞台に立つためには、パスのスキルや裏を見るスキル、キックスキルなど、
まだまだ足りないものがあります。森谷さん、(金田)瑛司さんという大きな存在に
食らいついていけるように、まずは自分のできることをやり切って、そこから課題を
克服していきたいと思っています。」

■岩出監督からも試合中、「ナイスプレー。ディフェンスもしっかり!」という声が
かかりました。その直後にいいタックルも出ましたね。

「はい、ありがとうございます(笑)。監督から後押しをいただきました。ディフェンスで
もいいプレーをしようと思って、しっかりコミュニケーションを取って、いい表現が
できたと思います。」

■先ほどいくつか課題を挙げていましたが、さらに具体的にはどんなところがありま
すか。

「攻撃面ではやはりパスのスキル、ディフェンス面では、ちょっと自分だけ前に出て
しまうところがあったので、横との連携、組織ディフェンスをしっかりとやれるよう
にしたいです。」

■次に向けての意気込みをお願いします。
「次もまず自分のプレーをやり切るために、今日出た課題をしっかりと、でも焦らず
に克服していきたいです。そして、次は今日以上のパフォーマンスを出していきたい
と思います。」


スピードとパワーを兼ね備えたCTB。この日の試合では、その両面がいかんなく発揮
され、さらにはブレイクダウンでの激しさも見せた。タックル機会自体は少なかった
が、岩出監督から「ディフェンスもしっかり!」と声がかかると、激しいタックルを
見せ、見ている人たちをうならせた。本人も語るように細かい部分での課題はある
が、「強い、速い、激しい」の三拍子に細かな精度が加われば、今後、大きな戦力と
なるのは間違いない。


《COLUMN》

――大きな目標へと向かうためのリーダーシップ――

帝京大学ラグビー部は、今年度、「大学選手権7連覇」と「日本一」(例年ならば
「日本選手権優勝」)という目標を掲げています。昨年度「大学選手権6連覇」を果
たしている帝京にとって「大学選手権7連覇」は当然の目標と言えますが、社会人相
手については「日本一」を掲げています(ただし、ワールドカップやスーパーラグ
ビー参戦もあり、現時点では日本選手権がどのように開催されるかは未定です)。

この「日本一」という目標は、これまで掲げてきたものと比べて、相当高い目標で
す。その高い目標へとぶれずに進んでいくためのチーム作りに欠かせないのは、リー
ダーの存在でしょう。今年度、どんなチームになっていくのか、キャプテン坂手、バ
イスキャプテン金田に話を聞きました。

坂手、金田ともに、新しいことや特別なことをしているわけではないと言います。

「目標に向かって一つ一つ精度を上げていくことと、スタンダードを上げていくこと
で見えてくるものがあると思っています。」(坂手)
「新しいことを始めたわけではなく、去年まで積み上げてきた活動、文化をまず継承
して、改善できるものをよりよくしていくように心掛けています。自分は今、ケガで
練習や試合に参加できない分、一人一人がしっかり活動しているかとか、細かいとこ
ろに目を配れると思っています。」(金田)

さらに、ラグビー面以外のところでの目標設定も、当然、大事にしています。

「『社会で生きる力』を身に付けるという目標もあります。しっかりと一人一人が自
律する。自主性を持って行動するというところも目標として取り組んでいるところで
す。143人全員が自律できれば、人間としても強いチームができると思うので、そこ
は目指すところではあります。」(坂手)
「自分個人としても、ラグビー以外のところで姿を見せていけるかということを意識
して取り組んでいます。」(金田)

部員一人一人を考えたとき、この部分での目標は最も重要なものになっていくでしょ
う。

もちろん、それだけでラグビーの結果が伴っていくわけではありません。高い目標に
向けて、日々、努力を積み上げていくこと。そのためには、部員全員が、ぶれずに高
い目標を本気になって自分の目標として掲げ続けられるかが大事になってきます。

「『トップリーグに勝つ』という目標を2年前に掲げたとき、やはりそのときはAチー
ムだけ、あるいはAチームの中でもはたして全員が本気で意識できていたかどうかと
いう状態だったように思います。それを去年、(流)大さんたち前4年生が改善し
て、全員が同じ意識を持つチームができました。それによって、トップリーグに勝つ
ことができたのだと思います。今年も同様で、高い目標を自分に矢印を向けてやって
いくことで、全員が同じ目標に向かっていけると思っています。帝京には、学生コー
チというすばらしい仕組みがあります。学生コーチがいるからこそ、僕たちも迷いな
くプレーできるので、もちろん僕が先頭に立つつもりですが、学生コーチを中心とし
た4年生たちが一緒になって引っ張っていってくれるので、チームが一つになってい
けると思っています。」(坂手)
「一年生は、去年のNEC戦の喜びや東芝戦の悔しさを知らないので、上級生が中心に
なって日本一を目指す本気度を示し続けていくこと、そして目標がぶれやすい選手も
いい方向に進んでいくようにするのにも上級生の力が大切になってくると思います。
4年生の中でも特に学生コーチは、よりリーダーシップを取って、目配りしているの
で、坂手や僕たちだけでなく、彼らとも一丸となって、そして4年生が一丸となっ
て、チームがよりよい方向に成長できるように努力していきたいです。」

キャプテンやバイスキャプテンだけがリーダーではないのが、帝京の強みでもありま
す。高い目標を掲げても、諦めることなく、またぶれることなく、遠いと思っても悲
観することなく、全員で前を向いて突き進んでいけるか。それに向けて、リーダーた
ちはどんな働きかけを見せてくれるか。

この一年の歩みは、まだまだ始まったばかりですが、強い覚悟が伝わってくるリー
ダー陣のリーダーシップに期待したいと思います。


《THE NEW FACE》

ニューフェースたちの声を紹介します。

SH吉川浩貴(1年)
御所実業高校出身
身長167cm/体重70kg
「自分の強みはSHとしてムーブして仕掛けていけるところや、接点の近くで相手の
ディフェンスの弱い部分に仕掛けていけるところ、どこがあいているのかの状況判断
の部分だと思っています。パスの精度やディフェンスでのコミュニケーションはまだ
まだだと思っているので、そこを伸ばしていきたいです。帝京大学ラグビー部は、一
人一人の意識の高さがあり、ラグビーだけでなく私生活の部分でもしっかり自律でき
ていて、自分のことは自分でやるというところ、それに加えて上級生が僕たち後輩を
サポートしてくださるというところがとてもすばらしく、僕たちも早くできるように
なっていきたいです。まずはAチームに入って戦える体作りをして、目標を持って、
何をすべきかを自分の頭で考えて、それを実践していきたいと思います。」

LO秋山大地(1年)
つるぎ高校出身
身長191cm/体重101kg
「タックル、そしてラインアウトでのジャンパーとしての仕事がアピールポイ
ントだと思っています。大学のトップレベルの人と比べると、体がまだまだ細いの
で、もっと大きくなれるように、今は体作りに力を入れています。帝京大学ラグビー
部は先輩方がとてもやさしいと聞いていましたが、入ってみると、みなさん、聞いて
いた以上に丁寧で、自分がラグビーに集中できる環境が整っているので、とても
ありがたく思っています。目標としては、まずはAチームで出られるように、そして
出るだけではなく、しっかりと貢献できるように頑張っていきたいと思います。」


《NEXT MATCH》
関東大学春季大会・第2戦
対流通経済大学戦(http://rku-rugby.jp/)
5月17日(日) 百草グラウンド
13時キックオフ


(文/木村俊太・写真/志賀由佳)

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