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関東大学対抗戦A 対成蹊大学戦

関東大学対抗戦A 対成蹊大学戦

2016/09/12

関東大学対抗戦A 対成蹊大学戦
9月11日(日)・百草グラウンド
○帝京大学(1勝)91-0成蹊大学(1敗)● 
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《帝京大学》
[FW]

(1)淺岡⇒西(2)大西⇒竹井(3)呉(味)⇒平井(4)金(廉)⇒今村(5)秋山(6)古田(7)申(8)吉田

[BK]

(9)末⇒吉川(10)矢澤⇒金村(11)飯山(12)園木(13)元田(14)宮上(15)重

 
《成蹊大学》※先発のみ

[FW]
(1)志村(2)澤田(3)石井(4)宇野(5)川口(6)牛山(7)原島(8)清水

[BK]
(9)平丸(10)川本(11)嶋崎(12)阿部(13)大芝(14)仲澤(15)望月

 
【前半】【得点経過】
【8分】帝5-0成
FW、BKで連続攻撃。ラックからSH末-SO矢澤-FB重-HO大西-WTB飯山と渡り、飯山が抜け出してトライ。

 【13分】帝10-0成
ラインアウトからラックになってFWで攻撃。ラックからLO金が持ち出してトライ。

【20分】帝17-0成
ラインアウトからラックになってFWで攻撃。ラックからPR呉が持ち出してトライ。ゴール成功。

【32分】帝24-0成
FB重が大きく前進。ラックからSH末-No8吉田と渡り、吉田が抜け出してトライ。ゴール成功。

【35分】帝29-0成
FW、BKで連続攻撃。ラックからSH末-HO大西と渡り、大西が前進してトライ。

【38分】帝36-0成
キックカウンターからCTB元田が大きく前進。FL申がさらに大きく前進し、FL古田へパス。
古田が走り切ってトライ。ゴール成功。


【後半】【得点経過】
【1分】帝43-0成
HO大西が大きく前進し、ラックからBK展開。CTB園木が抜け出してトライ。ゴール成功。

【5分】帝50-0成
FW、BKで連続攻撃。ラックからSH末-CTB元田と渡る。元田が抜け出し、走り切ってトライ。ゴール成功。

【13分】帝55-0成
ラインアウトからFWで前進。PR呉が抜け出してトライ。

【17分】帝62-0成
相手ボールのラインアウトを奪ってモールを形成。22m以上押し切って、No8吉田がトライ。ゴール成功。

 【19分】帝67-0成
自陣でのターンオーバーからCTB元田が大きく前進。WTB飯山にパスし、飯山が走り切ってトライ。

【26分】帝74-0成
ターンオーバーから連続攻撃。CTB園木が抜け出し、走り切ってトライ。ゴール成功。

【31分】帝79-0成
FW、BKで連続攻撃。ラックからPR平井が持ち出してトライ。

【35分】帝86-0成
FW、BKで連続攻撃。ラックからSH吉川-SO金村と渡り、金村が前進。CTB元田にパスし、元田が
走り切ってトライ。ゴール成功。

【39分】帝91-0成
ラインアウトから連続攻撃。ラックからSH吉川-SO金村と渡る。金村が抜け出し、走り切ってトライ。
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《BRIEF REVIEW》
今シーズンの対抗戦が始まった。第一戦の相手は、対抗戦Aへの昇格をはたした成蹊大学。帝京は前半の
最初から力強さを出していこうと言って臨んだが、対抗戦の開幕ゲーム、そしてファーストジャージを初めて
着るメンバーも多いなか、緊張による硬さが目立つ。体をぶつけるよりも、パスやキックを使う場面が増える。
それでも9分のWTB飯山のトライを皮切りに得点を重ねる。守っても危ないシーンはほとんど作らせず、前半
を36-0で折り返した。ハーフタイムに岩出監督から「もっと体をぶつけていくように」とのアドバイスがあると、
後半は試合内容が一変。激しい当たりで、前進を続ける。開始1分、HO大西の前進からチャンスを作り、
CTB園木がトライを奪うと、5分にはこの日のゲームMVPに選ばれたCTB元田が得意の走りを見せてトライ。
ミスから自陣ゴール前での攻撃を受ける時間帯もあったが、全員で激しいタックルを浴びせ続け、前進させ
ない。CTB園木は攻撃のみならず、守備でも好タックルを見せ、ピンチの芽を摘む。途中出場のPR平井、
LO今村らも好プレーを見せる。91-0でノーサイド。帝京は対抗戦の開幕ゲームを無失点で勝利した。

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《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「対抗戦が始まりました。今シーズンも学生たちは大学日本一、そして日本選手権優勝を目指して努力して
まいりますので、応援よろしくお願いいたします。今日は対抗戦の開幕ゲームということ、ファーストジャージ
を初めて着る選手も少なくなかったこと、さらには成蹊大学さんの厳しく、ひたむきなプレーがあり、前半は
やや厳しさに欠けた時間帯がありました。ハーフタイムには、『成蹊大学さんのひたむきなプレーをリスペクトし、
それを越えていける厳しいプレーをすること』『攻撃でも防御でも、逃げずにしっかりと体をぶつけていくこと』
をアドバイスしました。後半はかなりの時間帯でそういったプレーが出せていたように思います。学生たちは
まだまだ成長途上ですので、今日の経験を活かして、また、ファーストジャージの重みと責任を改めて自覚し、
らなる成長へとつなげていってくれればと思っています。最後になりましたが、成蹊大学の選手、チーム
関係者の皆様に感謝申し上げます。」

■キャプテン・亀井亮依(4年)
「自分たちが目標としている大学日本一、そして日本選手権で勝利しての日本一に向けてのシーズンが
始まりました。一戦一戦が勝負であり、試合を通じて自分たちがどれだけ成長していけるか、どれだけ
経験値を積んでいけるかがこのチームに最も必要なことだと思っています。今日は特にラグビーの芯の
部分、タックル、セットプレーでどれだけ自分たちの持っているものを出せるかを意識して試合に臨みま
した。対抗戦のファーストゲームということで、やや緊張気味の選手もいて、前半はスイッチが入り切
ない状態でプレーをしていたようでした。試合前のウォークスルーのところもで、ふわっとした雰囲気が
あり、前半はそれがそのまま試合に出てしまった感じがします。ハーフタイムに岩出監督から厳しい
アドバイスをいただいたことで後半はよくなりましたが、これはできる力を持っているにもかかわらず、
その力を発揮するスイッチを自分たちで押せていなかったことの証明なので、今後は自分たちでスイッチを
入れられるようにしなければいけないと思っています。これが当たり前にできた上で結果が求められるので、
まずは練習時からこのことを意識してやっていきたいと思います。」
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■サポートプレーなど、自身の強みをしっかりと出した・FL申賢志(2年)
「対抗戦の開幕戦ということで、みんな気合いは入っていたと思いますが、前半、少し入りが悪く、やさしい
プレーが多く出てしまいました。後半はもっと強く行こうと言って修正できて、帝京の芯のプレー、ガツガツ
したラグビーができたのでよかったと思います。Aチームでの先発出場は初めてで緊張もありましたが、
自分のやること、できることをまずは全力でやるという気持ちで試合に臨みました。結果として、まだまだ
自分のプレーをよくすることができると思える部分が見えたので、今後、もっともっとよくして、Aチームに
定着できるように頑張りたいです。」

■後半開始早々のトライでチームに勢いをつけた・CTB園木邦弥(4年)

「春シーズンはケガもあり、試合に出る機会がなく、夏合宿から復帰して初めての公式戦だったので、
最初は緊張もありました。前半、力強く前に出るプレーが、チームとしてもあまり出せませんでした。
後半は、気持ちの部分でスイッチが入り、FWがしっかりと前に出てくれたおかげで、BKにボールが
回った時に外側で余るという展開が作れました。自分自身もトライを取ることができましたし、後半は
とてもいい流れになったのではないかと思います。4年生なのでこれがラストシーズン。下級生に強い
姿を見せたいと思ってプレーしているので、自分のタックルで下級生に何かが伝わったとしたらうれし
いです。自分は、例えば松田(力也)のようにゲームをうまくコントロールできるわけではないので、
苦しいところでどれだけ力強くできるかという部分にこだわってやっていきたいと思っています。
次からはもっと落ち着いて、自分がやるべき仕事を明確にして、下級生がパニックになっていたら
いいアプローチができるように、自分自身、いいマインドをもって力強いプレーをしていきたいと思います。」

 
《PICK UP PLAYERS》
スピードとステップで相手ディフェンスを切り裂く
 CTB 元田 翔太(3年・ゲームMVP)
MOTODA SHOTA 
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1995年9月17日生まれ
経済学部経済学科
熊本工業高校出身
身長178cm/体重88kg

■まずは、どんな気持ちで試合に臨んだのかを教えてください。
「対抗戦の開幕ゲームということで、しっかりと気持ちを入れて、芯のあるプレー、タックルなど痛いところ
での仕事をしっかりやっていこうと思って試合に臨みました。」

■試合の感想をお願いします。
「いいところも出たと思うのですが、修正点もたくさん出ましたので、そこは修正していきたいです。勝て
たことにはホッとしています。」

■前半はチームも硬かったようですが、やはり緊張もありましたか
「初めてファーストジャージを着させていただいて、最初は緊張もありました。ただ、試合が始まったら、
『自分自身のプレーをやり切ろう』という前向きなマインドに変わったので、自分としては硬くなっては
いなかったと思います。」

■特に前半の終わりごろから、強みの部分が随所に出ましたね。
「ありがとうございます。自分の持ち味は前に出るステップワークやスピードだと思っているので、それを
少しずつですが、表現できるようになってきたのは、自分としてもちょっとだけ成長できているところかな
と思っています。」

■これまではWTBでの出場が多かったと思いますが、今日はCTBのポジションでしたね。

「その場その場での役割を全うしようと思っています。CTBとしては、タックルが自分の課題だと思っている
ので、それを思い切ってやり切ることを意識しました。また、もっとリーダーシップを発揮して、声を出して
いかなければいかないところで出せなかったので、そこはもっと成長していかなければいけないと感じました。」

■自身の成長を感じる部分はどんなところでしょうか。
「以前に比べると、プレーに対する芯がぶれなくなったように思います。前に出ていくときには行くと決めて、
思い切り前にアタックするところは、ぶれずにできるようになったと思います。」

■ディフェンス面での成長はどうですか。
「CTBとしては、タックルスキル、タックルエリアに入るスキルがまだまだ足りないと思っています。いい
ところもあり、悪いところもありという感じですね。ここは課題だと思っています。もっと鍛えないといけない
と思っています。」

■今後への意気込みをお願いします。
「今後もAチームで活躍できるように、自分のスキルや体力を向上させて、自分のいいところは伸ばしつつ、
日々、真摯に取り組んでいきたいと思います。」
 

対抗戦デビューとなったこの試合、チーム全体に硬さが見えた前半の終了間際に、得意のステップと
スピードで相手ディフェンスを抜き去り、トライにつながるチャンスを作った。後半は自身で走り切って
2トライを奪取。課題だったディフェンスでも、思い切ったタックルで相手の攻撃をしっかりと防いだ。
自身はチームへの声掛けといったリーダーシップの部分を課題に挙げるが、ここは経験とともに克服
していけることだろう。地道に成長を続けてきたスピードスターがついにベールを脱いだ。

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《COLUMN》
 ――改めて、ラグビーと気持ちについて――

  今年もいよいよ、対抗戦のシーズンが始まりました。開幕戦は91-0とスコアの上では大勝しましたが、
特に前半、攻めきれないシーンややや力強さに欠けたプレーが出た時間帯がありました。
「まずはしっかりと体を当てていこう」というチームのコンセンサスがあった状態で、それとは少しだけ反する
プレーが出てしまったことには、開幕戦の緊張以外の要因があったようです。

岩出監督はハーフタイムに「相手の方がひたむきだ。そのひたむきさをリスペクトして、それ以上の
ひたむきさを出し、しっかりと体を当てていこう」と声をかけました。ひたむきさ、つまり「気持ち」の部分が
やや足りなかったと岩出監督は指摘したのです。

すると、後半開始早々からFW、BKともに、力強く体を当てて前進するプレーが出ます。前半とはまったく
違うチームかと思うほど、激しいプレーが出るようになりました。チームの一人一人にスイッチが入ったのでしょう。

もともとできないのであれば、いくら気持ちを入れても「できないものはできない」でしょう。しかし、後半は
しっかりとできたということは、前半は「気持ちのスイッチが入っていなかったから、本来、できるはずの
ことができなかった」ことを証明しています。

この日の試合は、ラグビーにおいて、「気持ち」の大切さを改めて感じさせてくれるものになったようです。
その「気持ち」のスイッチを、この試合ではハーフタイムに岩出監督に押してもらったのですが、今後は
亀井キャプテンが言うように「自ら、スイッチを押せるようにならないといけない」でしょう。

「やればできる」よりも、「できるのだからやる」という状態を常に作れる「気持ち」の大切さを一人一人が
改めて感じ、成長できた開幕戦でした。

《THE NEW FACE》
ニューフェースたちの声を紹介します。
CTB 齋藤泰雅(1年)
國學院大學久我山高校出身
身長174cm/体重88kg

「自分の強みはボールキャリーの部分です。スピードはあまりないのですが、力強さで前に出るプレーを
得意としています。自分は高校時代からディフェンスが課題だと感じていましたが、大学ではさらにシステム
を理解することも必要になっているので、そこをしっかりと身につけたいと思っています。このチームでは
ただラグビーをするだけでなく、自分自身が考え続けていないといけないので、普段から考える生活をし、
考えることが習慣づいてきたように思います。今後、上のチームに上がることも一つの目標ですが、まずは
人としてしっかり成長できるように、体づくりとともに精神的にも成長できるように頑張っていきたいと思います。」


SO・CTB 長野 成貴(1年)
尾道高校出身
身長181cm/体重85kg

「僕の強みは器用なプレーと言いますか、パスを出すタイミングや細かい技術の部分を得意としています。
体力、筋力がまだまだ弱いので、上のチームで通用するような体づくりをして、スタンダードを上げていき
たいと思っています。帝京大学ラグビー部は、何事においても先輩方が率先して取り組んでくださり
1年生としてとてもたくさんのことを学ばせていただいています。お手本となる方がとても多いので、
自分が成長できるいい環境に置かせていただいていると思っています。まずはしっかりと体づくりをして、
ケガをしない強い体を作りたいです。また、高校までは考えるラグビーというものを意識的にはやって
いなかったので、ラグビー、そしてラグビー以外のことでも自分の頭で考えて、やっていきたいです。
このことは、4年後に社会に出たときにも役立つと思うので、しっかりと身につけていきたいと思います。」 


LO・No8 石井祐次郎(1年)
金光学園高校出身
身長182cm/体重94kg

「自分の強みは、接点でのコンタクトプレーです。アタックでは少しでも前に出ることを意識しています。
課題としては状況判断の部分があります。また、筋力がまだまだだと思っているので、筋力強化に取り
組んでいます。帝京大学ラグビー部は、先輩方がとても親身になって僕たち後輩をよくしようとしてくだ
さったり、雑務仕事を上級生が率先してやってくださるなど、とてもありがたい環境です。また、栄養管理
や体のケアなど、スタッフの方々のご指導がとても充実しています。高校時代は個人に任されていたので、
練習後にストレッチもせずに帰ることもありましたが、ここでは一日の疲れをしっかりと取るための体の
ケアを指導していただけます。今後に向けては、まずは体づくり、そしてチームのストラクチャーを理解
して、上のチームで活躍できるように頑張りたいと思います。」

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《NEXT MATCH》
関東大学対抗戦A
対 日本体育大学(https://nittairfc.d2.r-cms.jp/
9月25日(日) 百草グラウンド
17時キックオフ

過去の対戦成績:関東大学対抗戦19勝18敗(大学選手権での対戦はなし)
[日本体育大学の直近5戦]
6月10日 ○48-14成蹊大学(関東大学春季大会C)
8月15日 ●33-44帝京大学(夏期練習試合)
8月22日 ○43-12中京大学(夏期練習試合)
8月25日 ○71-19龍谷大学(夏季練習試合)
9月11日 ●0-79 明治大学(関東大学対抗戦A) 

(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
 

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