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関東大学対抗戦A 対明治大学戦

関東大学対抗戦A 対明治大学戦

2017/11/20

11月18日(土)・ ニッパツ三ツ沢球技場


○帝京大学(6勝)41-14明治大学(4勝2敗)●



《帝京大学》

[FW]

(1)西⇒岡本(2)堀越⇒金(廉)(3)垣本⇒淺岡(4)今村⇒菅原(5)秋山(6)古田⇒藤田(7)マクカラン(ブ)(8)吉田

[BK]

(9)小畑⇒末(10)北村⇒奥村(11)竹山(12)マクカラン(二)⇒本郷(13)岡田(14)木村(15)尾﨑

 
《明治大学》※先発のみ

[FW]

(1)久原(2)武井(3)祝原(4)古川(5)舟橋(6)前田(7)井上(8)坂

[BK]

(9)福田(10)松尾(11)高橋(12)梶村(13)鶴田(14)矢野(15)山沢



【前半】【得点経過】

【3分】帝5-0明

ラインアウトから連続攻撃。ラックからSH小畑-HO堀越-FB尾﨑-WTB木村と渡り、木村が抜け出してトライ。



【8分】帝10-0明

ラインアウトからHO堀越が大きく前進。ラックからSH小畑-SO北村-CTBマクカラン(二)-FB尾﨑と渡り、尾﨑が抜け出してトライ。



【13分】帝13-0明

WTB竹山がPGを決める。



【19分】帝20-0明

ラインアウトからモールを押し込み、HO堀越がトライ。ゴール成功。



【23分】帝20-7明

パスをインターセプトされ、トライを奪われる。



【33分】帝20-14明

ラインアウトからFWで攻められ、トライを奪われる。


後半】【得点経過】

【24分】帝27-14明

ターンオーバーから連続攻撃。FB尾﨑、LO秋山が前進。ラックからSH小畑-SO奥村-CTB本郷-CTB岡田-WTB竹山と渡り、竹山が抜け出してトライ。ゴール成功。


【28分】帝34-14明

ターンオーバーから連続攻撃。ラックから、SH末-SO奥村-FB尾﨑-No8吉田と渡り、吉田が相手ディフェンスを振り切ってトライ。ゴール成功。


【45分】帝41-14明

ラックからのこぼれ球にPR岡本が反応して、ターンオーバー。No8吉田が持ち出し、そのままトライ。ゴール成功。


《BRIEF REVIEW》

対抗戦第6戦は、明治大学との試合。先制したのは帝京。ラックから右に展開し、FB尾﨑-WTB木村の伏見工業高校OBがパスをつないでトライ。木村は対抗戦初出場でいきなりトライを奪った。8分には似た形を作るが、ここでは尾﨑がそのまま抜け出して追加点。13分にWTB竹山がPGを決めると、19分にはモールでHO堀越がトライ。20-0とリードを奪う。このまま波に乗っていくかと思われたが、23分、一瞬の隙をつかれてパスをインターセプトされ、トライを奪われると、ここから守る時間帯となる。33分にはFWで攻められ、20-14と6点差まで詰め寄られ、さらに攻め込まれるが、ここはしっかりと守って6点差でハーフタイムを迎えた。ロッカールームでの岩出監督の第一声は「ナイスゲーム」。普段、気持ちの面でのアドバイスをすることも少なくない岩出監督だが、この日はすでに気持ちの面は大丈夫と見て、戦い方の確認だけだった。後半の序盤はお互い譲らず、均衡状態が続く。雨でボールが滑るために、チャンスでお互いにミスが出る場面も増えるが、同時に厳しいプレーも増えていく。後半の均衡を破ったのは帝京。ターンオーバーからFB尾﨑、LO秋山が前進してBKに展開。WTB竹山がトライ。さらに28分には、No8吉田が相手ディフェンスを振り切ってトライ。その後、攻め込まれる時間帯もあるが、終了間際にPR岡本がターンオーバー。吉田がボールを拾ってトライを奪い、ゴールも決まってノーサイド。後半は相手を無得点に抑えた帝京が41-14で勝利し、7年連続8回目の対抗戦優勝を決めた。









《POST MATCH INTERVIEW》

■岩出雅之監督

「まずは、今日の試合で対抗戦の優勝が決まったことをとてもうれしく思います。しかし、まだもう一試合ありますので、しっかり気持ちを引き締めて、筑波大学さんとの試合に臨みたいと思います。ここまでの対抗戦での戦いは、けっして『出来がいい』シーズンとは言えないと学生たちも私も感じてきました。どこかに隙、甘さがあったまま、ここまで来てしまったという思いもありましたが、ただ、私は気持ちさえ入れば大丈夫だと思っていました。対抗戦を戦ってきた中で、特に前節の慶應義塾大学さんと3点差のゲームをしたあとから、練習でもジュニア選手権準決勝でも、かなり厳しいプレーが出ていたので、気合いの入れ方、気持ちの引き締め方がわかってきたのかなという感触があり、今日の試合はその点でとても楽しみでした。私がハーフタイムに気合いを入れたり、リラックスさせたりしなくても、学生たち自身で気持ちのコントロールができるようになってきたと感じます。堀越キャプテンの味が、チームに浸透してきたようにも思います。次節のジュニア選手権決勝、そして対抗戦の最終戦である筑波大学さんとの試合でも、学生たち自身の力で気持ちの入ったゲームをして、心技体ともに引き締まった状態で大学選手権へと向かっていけるようにしていきたいと思います。」




■キャプテン・HO堀越康介(4年)

「今日の試合は、一つ一つのプレーを厳しくやろう、目の前のプレーを100%でやり切ろうという話をして試合に臨みました。これまでの試合に比べると、80分間、厳しいプレーを続けることができたのではないかと思います。そこが、今日の試合の点差にもつながり、明治大学さんにフィジカル的にも負けなかった要因だったと思っています。チームとしての成長もすごく感じられ、とてもうれしく思います。明治大学さんはスクラムが強いので、スクラムに関しては、明治大学さんに負けないスクラムを組めるようにと思ってやってきました。日々、努力していく中で、『絶対に押せる』という自信を持って今日の試合に臨めて、実際にいいスクラムが組めたので、その点でも自信がつきました。ただ、強いスクラムを組むチームはたくさんありますので、さらに努力していきたいです。対抗戦優勝は、メンバーの23人だけではなく、いろいろな仕事を通して一緒に戦ってくれているメンバー外の仲間たちとチーム一丸となって勝ち取ったものだと思うので、とてもうれしいです。でも、ここで気持ちを緩めず、次の筑波大学さんとのゲームでも厳しいプレーをしていきたいと思います。」


 

■厳しいプレーをやり続けられた・FL古田凌(4年)

「今日はこれまでやってきたことをしっかり出そうと言って試合に臨みました。粘り強く、我慢強く、最後まで戦い続けることがチームの目標でした。僕は60分で入替になりましたが、その60分間、厳しくやり続けられたことはよかったです。ただ、特に頑張ろうと意識して入ったタックルとブレイクダウンでまだまだ激しさや力強さの足りないところがあったので、次に向けてそこを修正していきたいです。今日は対抗戦優勝が決まり、とてもうれしいのですが、次戦の筑波大学戦、さらには大学選手権と続いていきますので、ここで満足することなく、もう一度、チーム一丸となってやっていきたいと思います。」


 

■対抗戦初出場ながら先制トライを奪い・WTB木村朋也(1年)

「今日は初めての対抗戦ということで、試合前は緊張もあったのですが、アップのときにはもう緊張はなくなっていて、気持ち的にはいい状態で試合に臨むことができました。また母校の伏見工業高校の関係者の方々、後輩、保護者の方々から『頑張って』とエールをいただき、それも頑張るモチベーションを高めてくれました。プレーをしてみて、自分の強みであるスピードは通用する部分もありましたが、ボールタッチも少なく、ディフェンスではコミュニケーションのところもまだまだでした。自分の通用するところがあったと思う反面、僕のポジショニングがよくなくて、裏にキックを蹴られてトライになりかけるなど、課題も出た試合になりました。トライシーンは、前を見て、自分の前のスペースがあいていたので、ボールを呼び込むことができました。FBの(尾﨑)晟也さんしっかり仕掛けてくださったので、うまくサポートでき、いい連携が取れたトライだったと思います。ディフェンスではもっと低いタックルをしたいですし、もっと的確にコミュニケーションして、連携して守れるようにしていきたいです。対抗戦初出場で、これまでチームに貢献できていませんでしたが、優勝が決まる大事な試合に出ることができたのは、とても光栄なことだと思っています。今後、筑波大学戦、大学選手権と続いていきますが、また試合に出られるようにしっかり練習していきたいと思います。」





《PICK UP PLAYERS》

気持ちとプレーがセットでうまくできるようにしたい

CTB 本郷 泰司(2年)

HONGO TAIJI


 
教育学部教育文化学科

京都成章高校出身

身長180cm/93kg


対抗戦は久しぶりの出場になりましたが、どんな気持ちで臨んだのでしょうか。

「自分のできること、やれることを出していこうと思って臨みました。」

■やってみての手応えはどうでしたか。

「正直、自分の思ったプレーができず、あまりいいところはなかったです。ただ、Aチームでプレーできたという経験は大きいと思うので、次に出場機会があれば、そのときにはもっと自分らしいプレー、アタックでもディフェンスでももっと前に出続けるプレーをしていけたらと思います。」

■どのあたりが具体的によくなかったと捉えているのでしょうか。

「自身のタックルやブレイクダウンもそうですが、ディフェンスでのコミュニケーションもよくなかったです。CTBはSOと同じように、FWとコミュニケーションを取って、立ち位置の指示を出さないといけないのですが、一度、テンポがダウンしたときに、FWをうまくいい位置に運べなかったので、そこをもっと早くコミュニケーションしていれば、もっと早くいい位置に立たせてあげられていたのにと反省しています。次の試合では、CTBとしての役割をきちんと果たせるようにしていきたいです。」
 
■よかったところもあったのでは?

「うーん……気持ちの部分くらいでしょうか。前に出るプレーを続けようという気持ちは持ち続けることができました。次は、気持ちとプレーがセットでうまくできるようにしていきたいです。」

■ベンチではどんな気持ちで準備していたのでしょうか。

「前半から、自分が出るとしたらディフェンスをしっかりやろうと思っていました。自分たちのミスからピンチになることが多かったので、タックルで流れを取り戻せるような、そんなディフェンスができたらと思いながら準備していました。」

■先週のジュニア選手権の準決勝では後半の残り20分くらいから、今日は残り30分くらいからの出場と、徐々に出場時間も長くなっています。今の体調と試合勘の戻りはどのくらいと自己評価していますか。

「体の調子は万全です。試合勘もだいぶ戻ってきました。次の筑波大学さんとのゲームに向けて、しっかり練習して、自分のベストを出せるようにしていきたいです。」

■対抗戦の優勝が決まりました。

「自分たちの積み重ねてきたことが出せて、勝ち切れたので、とてもうれしいです。ここで満足せず、次からも厳しくやっていきたいです。」
 
■では、今後への意気込みをお願いします。

「今日は自分らしいプレーが出せなかったので、次は自分のプレーを出して、試合の流れを変えるようなアタック、ディフェンスをしていきたいです。」


ケガがあり、対抗戦は約1年ぶり。試合自体も前週のジュニア選手権準決勝が復帰戦となり、この日は2試合目だった。本人によれば体調は万全だが、試合勘は戻している最中。もともとスタンダードが高いこともあるが、自身はこの日のプレーにはまったく納得していなかった。だが、アタックにもディフェンスにも積極的に動き、少なくとも気持ちの面では以前の高いレベルにまで戻ってきているようだ。岩出監督も、出場時間を徐々に長くするなど、少しずつ調子を上げる働きかけをしている。体つきはさらにパワーアップ。ここから、完全復活以上のさらなる成長にも期待しよう。









《COLUMN》

―― チーム帝京 ――

この日の勝利で、帝京は7年連続8回目の対抗戦優勝を決めました。
 
堀越キャプテンは記者会見で対抗戦優勝の感想を聞かれ、「メンバー外の仲間たちとチーム一丸となって勝ち取ったものだと思うので、とてもうれしい」と答えていました。
 
勝利は常に全員でつかむもの。チームは一つ。帝京のいい文化の一つと言えるでしょう。
 
「チーム」にはメンバー外の選手たちはもちろん、監督、コーチ、スタッフらも含まれますが、実は「チーム」の中にはさらに多くの人が含まれることに、この日、気づかされました。
 
ニッパツ三ツ沢球技場からの帰路、横浜駅へ向かうバスで、帝京の選手の保護者の方々とご一緒する機会をいただきました。皆さん、遠路はるばる横浜まで来られて、お子さんの活躍を観戦されました。
 
「親が自分の子どもを応援するのは当たり前ではないか」と思うかもしれません。でも、保護者の皆さんは、ご自身のお子さんの話だけでなく、必ず「チーム」全体の話をされるのです。このとき、チームの話をされている保護者の方は間違いなく、「チーム帝京」の一員です。
 
保護者の方は、ゲームに対して直接的な形でサポートされるわけではありませんが、精神的な部分を含め、さまざまな支援をいただいています。例えば、春の練習試合が地方で行われるといったときなど、会場でいろいろなサポートをされている姿を目にすることができます。
 
そこには第一義には「我が子のため」というのがあるわけですが、それだけでなく「チームのために」という思いが強く湧き出ていることがわかるのです。
 
あるいは卒業生の保護者にも、チームのSNSなどをこまめにチェックされている方がいらっしゃいます。ご自身のお子さんはすでに卒業していますから、ここに「我が子のため」はありません。
 
「チーム帝京」を支えてくださる保護者の方々への感謝を改めて感じた帰路でした。
 








《THE NEW FACE》

ニューフェースたちの声を紹介します。


SO 龍野 光太朗(1年)

佐賀工業高校出身

身長170cm/体重80kg

「僕の強みは、SOとして、相手を見て自分で仕掛けて抜いていけるところです。課題はゲームメイクとキックによるエリアマネジメントのところです。Aチームでの試合にも出させていただきましたが、試合での緊張感や責任の重さを感じ、もっと正確なプレーができるように成長していきたいという思いを強くしました。帝京大学ラグビー部は、栄養管理や体の管理など選手一人一人が最も成長できる仕組み、環境、施設が備わっています。今後、まずは大学選手権9連覇に関われるような選手になること、そして自分自身をさらに成長させていきたいと思います。」
 
 
PR 塚原 勇斗(1年)

清真学園高校出身

身長174cm/体重98kg
 
「自分はPRというポジションの中ではスピードが速い方だと思うので、それを強みとしています。課題はタックルです。低い姿勢を取れるような柔軟性をつけようと頑張っています。帝京大学ラグビー部は、先輩方が1年生のためにいろいろなお世話をしてくださるのがすごいと感じています。練習のあとの片づけなどは1年生がやるものだと思っていましたが、1年生は先に上がって、先輩方が片づけをやってくださるのは驚きでした。今後は少しでも上のチームでプレーできるように、一日一日の練習を大事にしていきたいと思います。」
 
 
HO 堀 真太郎(1年)

北越高校出身

身長170cm/体重90kg
 
「自分はジャッカルが得意です。狙えるポイントに素早く行って、相手のノットリリースザボールを誘うプレーを得意としています。課題としては、筋力がまだまだ足りずに当たり負けしてしまうことがあるので、いま筋トレに力を入れて改善中です。帝京大学ラグビー部の先輩方は、一人一人がとても考えて行動しているのですが、誰かの考えに引っ張られるのではなく、みなさんしっかりと自分の頭で考えて行動しているところがすごいと感じます。自分もこうなりたいと思うお手本が目の前にたくさんいるというのは、とてもすごい環境だと思います。今後は、体重を増やして大きな体を作って、上のチームで貢献できる選手になりたいと思います。」


CTB 原 銀太郎(1年)

報徳学園高校出身

身長173cm/体重82kg
 
「自分の得意なところはディフェンスです。しっかり周囲をコントロールすることと、自分自身がしっかりタックルに入ることを意識してプレーしています。課題はアタック面でのポジショニングとパスです。そこに気をつけて、練習しています。帝京大学ラグビー部は、みなさん、考えるスピードがとても速いのですが、それがラグビーにだけではなく、生活面にもいろいろな場面で出て来るので、そこがすごいと感じています。今後は、まずは自分の強みを伸ばし、苦手な部分を克服できるように、まずは体づくりをしっかりやって少しでも上のチームで活躍できるように頑張りたいと思います。」


《NEXT MATCH》

関東大学対抗戦A

対筑波大学(http://club.taiiku.tsukuba.ac.jp/rugby

11月26日(日) 秩父宮ラグビー場

11時半キックオフ
 


過去の対戦成績:関東大学対抗戦22勝14敗(大学選手権4勝0敗)

[筑波大学の直近5戦]

9月24日 ●26-43慶應義塾大学(関東大学対抗戦A)

10月1日 ●28-68明治大学(関東大学対抗戦A)

10月14日 ●10-33早稲田大学(関東大学対抗戦A)

10月22日 ○41-10日本体育大学(関東大学対抗戦A)

11月5日 ○38-12青山学院大学(関東大学対抗戦A)
 

(文/木村俊太・写真/川本聖哉)

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