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関東大学春季大会Aグループ(第41回UTY招待ラグビー) 東海大学戦

関東大学春季大会Aグループ(第41回UTY招待ラグビー) 東海大学戦

2019/05/26

5月26日(日)・山梨中銀スタジアム
●帝京大学(勝点20)26-31東海大学(勝点18)○



《帝京大学》
[FW]
(1)北⇒髙井(2)李(承爀)⇒上片(3)奥野⇒田中(4)トンガタマ⇒マクロビー(5)本山(6)安田(7)山添⇒ツイナカウヴァドラ(8)金(隆)
[BK]
(9)春野⇒前田(10)北村⇒高本(11)宮上⇒李(承信)(12)岡村(13)尾﨑(14)木村(15)奥村
 
《東海大学》※先発のみ
[FW]
(1)田草川(2)前本(3)中野(4)中村(5)トビオ(6)ジョーンズ(7)山田(8)吉田
[BK]
(9)山菅(10)塚野(11)福田(12)小野木(13)杉浦(14)林(15)酒井
 
【前半】【得点経過】
【4分】帝0-7東
ラインアウトから攻められ、トライを奪われる。
 
【22分】帝7-7東
相手のキックしたボールを拾って、連続攻撃。ラックから、SH春野-SO北村と渡り、北村が抜け出す。HO李にパスし、李がトライ。ゴール成功。
 
【29分】帝14-7東
スクラムから、No8金-SH春野-CTB岡村と渡り、岡村が抜け出してトライ。ゴール成功。
 
【34分】帝19-7東
ラインアウトでの密集から、FL安田が持ち出し、前進。そのまま安田が走り切って、トライ。
 
【37分】帝26-7東
スクラムから、No8金-SH春野-SO北村と渡り、北村が仕掛けて前進。CTB尾﨑にパスし、尾﨑が抜け出してトライ。ゴール成功。
 
【41分】帝26-12東
ラインアウトからモールで攻められ、トライを奪われる。
 
 【後半】【得点経過】
【26分】帝26-19東
ラインアウトから攻められ、トライを奪われる。
 
【37分】帝26-24東
ラインアウトから攻められ、トライを奪われる。
 
【41分】帝26-31東
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。
 
 
《BRIEF REVIEW》
春季大会第4戦の相手は東海大学。前半4分、ミスから攻め込まれて先制点を許してしまう。その後は落ち着きを取り戻し、20分過ぎからは完全に帝京がペースをつかむ。SO北村の仕掛けが機能するなどして4連続トライを奪う。26-12で前半を折り返した。ところが、後半はいい流れをつかめない。スクラムでの劣勢、自分たちのミス、さらには不運な展開もからみ、得点が奪えない。終盤、自陣ゴール前でのラインアウトから、モールで3トライを奪われ、逆転されてしまう。後半は最後まで攻めるシーンをつくれないまま、ノーサイド。26-31で今季初黒星を喫してしまった。




《POST MATCH INTERVIEW》
 
■岩出雅之監督
「今日の試合は、良いプレーも多くありましたが、勝負どころで、ペースをつかみきれず、敗戦となりました。昨季、出場経験の多い選手がFWに少ないこともあり、要所のまとまりにかけるなど、一人一人がどこかでのんびりていたことが最大の要因だと思います。今日の試合をいい薬にして、一歩一歩成長し、今日の試合を有意義なものにしたいと思います。ここから厳しさを取り戻し、先輩たちが積み重ねてきたことを皆で乗り越えていけるように頑張ります。最後になりましたが、ご招待いただきましたUTYテレビ山梨および大会関係者の皆様、また東海大学の選手、関係者の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。」
 


■ゲームキャプテン・SO北村将大(3年)
「今日のこの負けを次にどうつなげるか。すべてはそこだと思います。ただ、『負けた』『悔しい』で終わらせるのではなく、今後にしっかりとつなげていかなければいけないと思います。暑さなどは言い訳にできないですし、その他の要因も何の言い訳にもなりません。次の明治大学さんとも厳しい試合になると思いますが、まずはいい準備をすること。準備の段階で深いところまで考えること。個人個人が深いところまで考えて準備ができるかというところにこだわって、この1週間、やっていきたいと思います。個人としても、チームとしても、そこは絶対に妥協せずに、厳しく準備していきたいと思います。」
 


■自分の役割を全うしていきたい・HO上片風馬(3年)
「今日の反省としては、自分が交替してから、前半に出たスタメン以上のプレーをしなければいけないのにできなかったことと、スクラムで自分のコントロールがうまくいかず、強さを出すことができなかったことがあります。コミュニケーションを取ってやってみたのですが、なかなかうまくいかず、その後も試合中にうまく修正できませんでした。ただ、1点だけですが、スクラムで自分と1番の方から出て、相手ボールをターンオーバーできたシーンはよかったと思っています。次の明治大学さんとの試合は、今日と同等か、それ以上のハードなゲームになると思いますが、いまからいい準備をして臨みたいです。自分はHOとして、スクラム、ラインアウトというセットプレーを安定させること、また、ディフェンスで前に出て、タックルで相手をドミネートすることが自分の役割なので、そこを全うしていきたいと思います。」
 


■やってきたことを信じて頑張りたい・PR田中大介(3年)
「今日はスクラムに関して、未熟なプレー、自分の練習不足の部分が出てしまいました。自分たちのやりたいスクラムができなかったところが反省点です。前半からスクラム、特に自分が入ることになる3番側が脅威だったので、そこを抑えて、しっかり押そうという意識で入ったのですが、自分の力不足もあり、うまくいかず、満足のいくプレーができませんでした。次戦に向けては、いま自分がやってきていることを信じて、期間は1週間しかありませんが、自分の最高のパフォーマンスを出せるように頑張っていきたいと思います。」



《PICK UP PLAYERS》
 
BKとしての責任感を意識し、リーダーシップを発揮したい


CTB 岡村晃司(3年)
Okamura Koji


 
医療技術学部スポーツ医療学科
御所実業高校出身
身長171cm/体重85kg
 
 
■今日のゲームについて、どう捉えていますか。
「今日はFWがスクラム、モールなどで苦しい展開の中、後半の最初など、BKでのコミュニケーションミス、オプション選択のミスなどがあって、ピンチを招いてしまいました。BKでのミスを少なくして、FWを戦いやすくして、ゲームを優位に進められるようにコントロールしていかなければなりませんでした。それができなかったのが、反省点です」
 
■自身のプレーについては、いいプレーがたくさんあったように思いますが、自分ではどう評価していますか。
「縦に攻めるというのが自分の強みだと思っていますが、その部分でチャンスを作ることができ、うまくトライにもつながったのはよかったと思います。」
 
■今シーズン、4年生が少ないこともあって、3年生を中心になってリーダーシップを発揮していかなければならない場面も多くなっていると思いますが、チームを引っ張るリーダーシップについてはどう考えていますか。
「やはり、僕らの学年は試合に出ている人数も多いので、積極的にチームを引っ張っていかなければと思っています。」
 
■自身のリーダーシップについての自己評価はいかがですか。
「北村などに比べたら、ゲームコントロールやFWに対する声掛けなど、まだまだできていないので、これからその部分でも積み重ねをしていって、しっかりできるようになりたいです。」
 
■いいプレーでチームを盛り上げるのと同時に、声掛けなども大事になってきますね。
「上級生なので、下級生へのアプローチなどもしっかりやって、下級生がのびのび、楽しくプレーできるように、そういうチームを作っていけるように頑張っていきたいです。」
 
■次戦に向けて、意気込みをお願いします。
「FWが苦しいときでも、しっかりとBKからチャンスを作っていけるように、流れの作り方を練習から意識して、明治大学さんとの試合までは1週間しかありませんが、この1週間でできることをしっかりやっていきたいと思います。」
 
 
この日は、1トライを含め、終始いい動きを見せた。この日のプレーについては、岩出監督の評価も高い。しかし、自身は、BKでのミスで相手にチャンスを与えてしまったことを悔やんだ。リーダーシップについても、意識は高いものの、まだまだだと自己評価する。3年生BKとして、チームを牽引する役割は今後も増していくことだろう。リーダーシップへの意識は、自身にとっても大きな成長のチャンス。さらなる飛躍に期待しよう。
 


《THE NEW FACE》
 
ニューフェースたちの声を紹介します。
 
 
HO 福井翔(1年)
東福岡高校出身
身長171cm/体重92kg
 
「自分の強みはタックルとブレイクダウンです。自分はそれほど体も大きくないので、泥臭いところ、人一倍ハードワークするというところでは負けないようにと思っています。ただ、大学レベルではまだまだコンタクトのところ、タックル力なども向上させることが必要だと思っています。また、いま自分に最も必要なものは体重だと思っているので、体づくりをしっかりやっていきたいです。帝京大学ラグビー部は、練習に取り組む一人一人の姿勢がすばらしいです。自分の高校(東福岡)時代も先輩たちが花園で負けて再び挑戦するという経験をしましたが、あのときのような気持ちで練習に取り組んでいるんだろうなと感じています。今後は、まずしっかり体づくりを頑張って、試合のメンバーに入れるように頑張りたいです。」


 SO・CTB 湯浅宏太(1年)
桐蔭学園高校出身
身長169cm/体重76kg

 「自分の強みはランでのラインブレイクです。スペースに走り込んでボールをもらったり、ギャップを見つけて、そこに自分で持っていったりするプレーが得意です。課題は、高校時代、ケガが多かったので、ケガをしない体づくり。あとは、サイズを感じさせないタックルをもっと磨いて、ディフェンスをしっかり頑張りたいと思っています。帝京大学ラグビー部は、ケガの予防やケアに関する環境がすばらしいと感じています。高校時代は、ウエイトなどのトレーニング施設やグラウンド環境などはとてもよかったのですが、帝京大学はそれらに加えて、ケガについてのケア環境がとても充実していると感じます。寮にもケアルームがあって、体のコンディションを整える器具などがあるのには驚きました。いまは肩のケガでリハビリ中ですが、早く治して、少しでも上のチームで試合ができるように頑張ります。」
 
 
FB・WTB 二村莞司(1年)
京都成章高校出身
身長179cm/体重83kg
 
「自分の強みはランです。スワーブやステップ、スピードで相手を抜いて、裏に出たらトライまで持っていくのが僕の役割だと思っています。ただ、Aチームで何度か試合に出させていただいていますが、ミスも多く、チームに迷惑ばかりかけてしまっているので、今後はもっと安定したプレーをした上で、自分の強みを出していけるようにしたいです。岩出監督からは『もっと遊んでいい』と言われました。『もっと気楽にプレーして、相手の嫌がるようなプレーができるように』ということだと思っています。あとはボールをもらうタイミングなどのコミュニケーションがまだまだなので、もっと自分からボールをもらいに行くためのコミュニケーションを積極的にしていきたいです。帝京大学ラグビー部は、環境面が充実していると聞いていましたが、入ってみたら、思っていた以上にすばらしかったです。特にスポーツ医科学センターには驚きました。何かあっても、クリニックですぐに診ていただけますし、本当にありがたいです。今後は、もっと体づくりを頑張って、安定したプレーができるようになって、自分の得意な部分を発揮していきたいです。Aチームで活躍できるように頑張ります。」


左から福井翔・湯浅宏太・二村莞司
 

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