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関東大学対抗戦A 筑波大学戦

関東大学対抗戦A 筑波大学戦

2017/11/26

11月26日(日)・秩父宮ラグビー場

○帝京大学(7勝)64-26筑波大学(3勝4敗)●



《帝京大学》

[FW]

(1)西⇒岡本(2)堀越⇒金(廉)(3)垣本⇒當眞(4)久保⇒菅原(5)秋山(6)今村⇒小川(7)マクカラン(ブ)(8)吉田

[BK]

(9)小畑⇒末(10)北村⇒奥村(11)竹山(12)矢富(13)岡田(14)木村(15)尾﨑⇒井上

 
《筑波大学》※先発のみ

[FW]

(1)河村(2)大西(3)荻原(4)鈴木(5)中村(6)長(7)占部(8)土谷

[BK]

(9)杉山(10)島田(11)亀山(12)鈴木(13)野中(14)高屋(15)仁熊



【前半】【得点経過】

【3分】帝0-5筑

キックカウンターから連続で攻められ、トライを奪われる。

 
【19分】帝7-5筑

SO北村が相手キックをチャージ。そのまま北村が押さえてトライ。ゴール成功。

 
【21分】帝14-5筑

キックオフからつなぐ。CTB矢富が前進し、WTB木村へパス。木村が抜け出し、大きく前進。さらにFB尾﨑が前進。ラックから、SH小畑-SO北村-CTB岡田-FL今村-WTB竹山と渡り、竹山が抜け出してトライ。ゴール成功。

 
【37分】帝17-5筑

WTB竹山がPGを決める。

 
【39分】帝17-12筑

スクラムから攻められ、トライを奪われる。


後半】【得点経過】

【5分】帝24-12筑

ラインアウトからモールを押し込む。HO堀越が持ち出し、ラックに。ラックからSH小畑-SO北村-CTB岡田と渡り、岡田が抜け出してトライ。ゴール成功。

 
【9分】帝31-12筑

キックカウンターから連続攻撃。WTB竹山が前進。さらにSO北村が相手ディフェンダーをはじき飛ばして前進。ラックからSH小畑-HO堀越-SH小畑-WTB木村と渡り、木村が抜け出す。木村がタックルを受けながら、LO菅原にパスし、菅原がトライ。ゴール成功。

 
【13分】帝31-19筑

ラインアウトからモールを押し込まれ、持ち出されて、トライを奪われる。

 
【16分】帝38-19筑

ラインアウトから展開。ラックからSH小畑-SO北村-CTB岡田-FLマクカラン-WTB竹山と渡り、竹山が大きく前進。つかまりかけるも、No8吉田にパスし、吉田がトライ。ゴール成功。

 
【19分】帝38-26筑

スクラムから連続で攻められ、トライを奪われる。

 
【26分】帝43-26筑

ラインアウトから連続攻撃。ラックからボールがこぼれるも、SH小畑がうまく押し返して取り戻す。ラックからFB尾﨑-SO奥村-CTB岡田-FLマクカラン-No8吉田-WTB木村と渡り、木村が走り切ってトライ。

 
【29分】帝50-26筑

ターンオーバーから連続攻撃。ラックからSH小畑-SO奥村-LO菅原-HO堀越-FLマクカラン-WTB木村と渡り、木村が抜け出す。さらにSH小畑にパスし、小畑が走り切ってトライ。ゴール成功。

 
【38分】帝57-26筑

ペナルティでSH小畑がクイックリスタート。走り込んだWTB竹山にパス。竹山が抜け出し、走り切ってトライ。ゴール成功。

 
【41分】帝64-26筑

スクラムから連続攻撃。ラックからのこぼれ球をFLマクカランがうまく拾って、SO奥村へパス。奥村が抜け出して、走り切ってトライ。ゴール成功。


《BRIEF REVIEW》

対抗戦最終戦は筑波大学との対戦。前半開始直後から、相手は気迫あふれるプレーで激しく挑んでくる。3分に先制トライを許すと、その後もなかなか攻め切れない展開が続く。それでも19分にSO北村が相手のキックをチャージしてトライを奪うと、直後のキックオフからもしっかりつないでWTB竹山がトライを奪う。これで流れをつかむかに見えたが、相手の激しさは衰えず、なかなか波に乗れない。37分にWTB竹山がPGを決めるが、前半終了間際にトライを奪われ、17-12で前半を折り返した。後半は5分、9分といい形でトライを奪い、ようやく波に乗れるかと思われたが、ここからはお互い、取って取られてという展開になる。26分からようやく帝京の時間帯となり、FW、BKともに勢いが出て、得点を重ねていく。速さ、力強さなど帝京の強みが出て、4連続トライ。64-26で帝京が勝利し、対抗戦7戦全勝での単独優勝を決めた。







《POST MATCH INTERVIEW》

■岩出雅之監督

「今日は、対抗戦の最終戦をきちっと締めたいという気持ちで臨みました。ただ、筑波大学さんの本気と我々の普通の気持ちの差が出てしまったゲームになってしまったように感じます。メンバー外の選手たちも含め、チーム最終戦に臨む筑波大学さんの気持ちと、対抗戦での順位の決まっている我々との気持ちの差が、プレーに出てしまったのではと思います。けっして手を抜く気持ちはなかったと思いますが、そこに本当の厳しさがあったかどうか。ブレイクダウンのところなどで、その差が見えたように思いました。これは結局は我々のマインドセットの甘さなのですが、私の個人的な見解としては、今年から学生が日本選手権にチャレンジできなくなったことも無関係ではないのではと考えます。昨年までは目の前の相手ではなく、常にトップリーグに近づき、追い越すようなイメージをいろいろなところで学生たちが持っていました。やはり、人間は描いているものが大きいほど、自分のレベルを高めていけるものだと、今日、改めて痛感しました。これは今日のゲームの言い訳ではなく、また協会批判でもありません。学生一人一人が高い志を持って、自分自身を高めていくためには、高い目標が不可欠なのだと私自身が感じたということです。今日は、日本代表キャップ授与式がありましたが、学生の頃から志を高く持って、そこを目指そうという意志のある選手にとっては、やはり学生がトップリーグに挑戦すること、単なる勝ち負けだけではなく、高い目標に挑戦する姿勢が彼らの中に育っていくことが、2019年以降も見据えた将来の日本ラグビーの発展につながっていくのではないかと感じました。これは帝京大学一校だけの問題ではなく、日本ラグビー界における大学ラグビーの位置づけを考えたとき、こうした挑戦する姿勢を持つ選手を育てること、また、その姿勢を持つ選手、チームに挑戦しようと思う選手やチームが増えていくことで、大学ラグビー全体のレベルアップにもつながっていくと考えます。学生たちには大学選手権の優勝といった目の前に見える目標だけでなく、もっと先にあるさらに大きな目標に向かっていってほしいと思っています。」




キャプテン・HO堀越康介(4年)

「昨日のジュニア戦でBチームのみんなが、前に出てプレッシャーをかける、とてもいいディフェンスができていたので、Aチームはそれ以上の厳しいディフェンスをしていこうと言って、今日の試合に臨みました。ですが、80分間、厳しいタックル、相手をなぎ倒すようなタックルは見られませんでした。そこが今日の反省点です。今日のような、得点を取って取られてというゲームは、これからの大学選手権での戦いでは致命的になりますので、そこもしっかり反省して、得点したあとはしっかりと規律高く守って、また得点を重ねられるようなチーム作りをしていきたいです。大学選手権まで、まだ時間があるので、しっかりと自分たちを見つめながら、もう一度、一からみんなで頑張っていきたいと思います。」


 

■好チャージでトライを奪い、ゲームの流れを変えた・SO北村将大(1年)

「今日はいいプレーもあったとは思いますが、まだまだ課題が残るゲームになりました。1対1のディフェンスでゲインされてしまったシーンがあったので、もっと前に出てディフェンスで相手にプレッシャーをもっとかけられたら、チームとして勢いのあるディフェンスができたと思います。タックルシーンで受け身にならず、チャンスにしていけるようにしたいです。いいタックルもありましたが、もっともっと高いレベルでディフェンスしたいです。チャージでトライを取れた場面は、あのエリアでプレッシャーを掛けにいくのは“マスト”ですし、自分もSOとしてプレッシャーを掛けられたら嫌なので、逆にそれを相手にできたのはよかったです。大学選手権では、まずは自分たちがやってきたことを出すということと、相手がどういうことをしてくるかに応じていいオプションを選択できるようなゲームマネジメントをしていきたいと思います。」




■タックルでは反省もスクラムには手応え・PR岡本慎太郎(3年)

「今日は自分のタックルミスで、相手のSHにゲインされてしまったところがあり、それが最大の反省点です。チームとしてはやや気持ちの差が出てしまったのかもしれません。ベンチにいても筑波大学さんの戦う姿勢のすばらしさが伝わってきました。昨日のジュニア戦と連戦になりましたが、僕はどちらもリザーブからでしたので、疲れはありませんでした。いいコンディションで今日に臨めたと思います。スクラムを組む機会もあり、以前よりはだいぶ改善できてきたと思っていますが、これからももっといいスクラムが組めるように頑張っていきたいです。大学選手権では、出た時には自分のできることを全力でやり切りたいと思います。」


■Aチームでもタフさを出せた・FB井上亮(2年)

「昨日のジュニア戦フル出場で、今日は急遽、リザーブメンバー入りすることになりましたが、自分はタフにプレーすることが大事だと思っていますし、何試合出てもタフにいいプレーができるようになれれば、上のチームにも絡んでいけると思うので、体力の部分、そしていろいろなポジションができるタフさも、この2日間で出せたかなと思います。入るときに、WTBの竹山さんやCTBの岡田さん、矢富さんが『ボールを持ったら思い切って行け』と言ってくださったので、自分の持ち味でもあるボールキャリーで前に出ることができました。Aチームでも前に出られたことで自信になりましたし、これからの自分の成長にもつながっていくと思います。昨日のジュニア戦で、しっかり勝負する場面で勝負できたことが、今日、短い時間でもできたことにつながったと思います。今後は、自分の持っているものをいつでも全力で出せるように、試合に出る出ないにかかわらず準備しておくことが自分の仕事だと思うので、日頃の練習からしっかりと準備していきたいと思います。」




《PICK UP PLAYERS》

厳しさを持って選手権へ、そして2019年を見据えて

FB 尾﨑 晟也(4年)

OZAKI SEIYA


 
医療技術学部スポーツ医療学科

伏見工業高校出身

身長174cm/体重85kg


まずは今日のゲームを振り返ってください。

「今日は対抗戦の最終戦ということで、一人一人が厳しさをもってゲームに臨み、厳しいプレーを80分間、やり続けようと言って臨んだのですが、前半は筑波大学の気迫のこもったタックル、ブレイクダウンで受け身に回ってしまったところがありました。後半は修正できて、得点につながっていったと思うので、そこはよかったと思います。」

■バイスキャプテンとして、チームのここまでを振り返って、どう見ていますか。

「シーズンが深まっていく中、一人一人の緊張感も高まってきていますし、特に対抗戦でのここ2試合ほどは、チームのいい雰囲気を感じます。一人一人が成長しようという気持ちや、チームとして一つになろうという一体感が出てきたと練習中から感じることができています。シーズンの前半はうまくいかないことも多くありましたが、今は大学選手権に向けて、いい形で一体感が感じられます。」

■ここ2試合、いい形が出ているということは、やはり慶應義塾大学さんとの3点差のゲームが刺激になっているのでしょうか。

「そうですね。あの試合でチームがまとまって、もう一度、全員で勝ちに行こうという気持ちを共有でいたことが大きかったように思います。」
 
■大学選手権まで少し時間があきますが、その間の過ごし方について、バイスキャプテンとして考えていることはありますか。

「やはりもう一度、自分たちがやってきたことを見つめ直して、さらにここまでやってきたことの精度を高めていく時間にしていきたいと思います。チームとしても一体感を持って、厳しさを持って選手権に臨みたいと思います。」

■試合後、日本代表キャップ授与式がありました。

「はい。日本代表キャップをいただけたことはとてもうれしいです。でも、いま日本代表がフランスで戦っている中で、自分がそこにいないという事実に対しては悔しさもあります。やはり、2019年を目標にやってきていますので、帝京大学で結果を残すことに加えて、個人としてももっともっと成長していかなければいけないと思います。」

■やはり日本代表で帝京の先輩たちが活躍しているのは、励みになりますか。

「そうですね。去年まで一緒にやっていた姫野さんも活躍されていますし、(流)大さん、坂手さんも一緒にプレーしていた先輩ですし、そういった方々の活躍は自分にとっても大きな刺激になっています。」
 
■では、改めて大学選手権に向けての意気込みをお願いします。


「もう一度、チームで一体感を持って、個人としても4年間の集大成として、最後の大学選手権に臨みたいと思います。」


プレーヤーとしてはもちろん、バイスキャプテンとしても、堀越キャプテンとともに、チームを牽引してきた。その中で、ここ最近のチームの一体感には少なからぬ手応えを感じているようだ。この日の試合後に行われた日本代表キャップ授与式では、堀越キャプテンとともに、代表キャップが授与された。うれしさと同時に、いま代表に呼ばれていない自分には悔しさを感じるとも語る。高い目標設定はさらなる成長をもたらしてくれるに違いない。






《COLUMN》

―― 目標は高ければ高いほどよい ――
 
 
この日の記者会見で、岩出監督は「今日の試合と違う話で申し訳ありません」とした上で、今年度から日本選手権の学生枠がなくなってしまったことについての見解を述べられました。
 
主旨としては、「昨年度まではどんな状況、どんな相手であってもトップリーグと戦うことを想定し、意識高く臨めたが、今年度はどうしても目の前の相手やそのときの状況を見据えてしまう」「高い目標こそが成長を促すものだと実感した」「結果としてトップリーグに勝てなかったとしても、高い目標に挑戦する姿勢が成長を促す」「帝京一校の話ではなく、大学ラグビー全体のレベルを上げる効果がある」「日本代表の強化、日本ラグビー全体の発展を考えたとき、大学ラグビー全体のレベルアップは不可欠なはず」といったことだったように思います。
 
さまざまなことがある中、日本選手権をどうしていくかについて、ここで述べるつもりはありません。ただここでは「高い目標こそが成長を促す」という部分について、考えてみたいと思います。
 
「目標は低いより高い方がいい」という点については、おそらく異論はないだろうと思われますが、ここで考えたいのは「目標は高ければ高いほどいい」のか、それとも「実現可能と思われる範囲でなるべく高い方がいい」のかということです。「高い目標」と言ったときの「高い」をどこまで高くするべきか、という話です。
 
手元にあったコーチングに関する2冊の本によれば、結論としては「たとえ実現可能性が限りなく低くても、目標は高ければ高いほどいい」ということになりそうです。
 
『スポーツメンタルコーチに学ぶ! 子どものやる気を引き出す7つの質問』(藤代圭一著・旬報社)にはこうあります。
 
「(サッカーの)リフティングが九回しかできないのに、一ヵ月後に一万回にする! という目標は、素晴らしいと思いますが、ちょっと現実味に欠けます。五〇回なら現実的? 一〇〇回でも少しは実現の可能性があるでしょうか? 一ヵ月後に一五回ではちょっともの足りないかもしれません。あなたは、どの目標が適切だと思いますか?」
「一ヵ月後に一万回できるようにする! という目標を立てた子どものせっかくのやる気をそぐことはありません。常識では無理だと思われる一万回のリフティングを目指すためには、質の高い練習が必要です。時間の効率も考え、工夫をしなければいけません。」
「もしかしたらこの選手は目標を達成できないかもしれません。しかし、目標に向かって自分の頭で考え、計画し、行動したプロセスは何物にも変えられない宝物になります。」
「常識とされる数値を超える目標からは私たちが想像もできないアイディアや改善策が生まれるかもしれないのです。」
 
もう1冊、『まずは親を超えなさい!』(苫米地英人著・フォレスト出版刊)にはこうあります。
 
「エネルギーと創造性を生み出すためには、より高いゴールを設定することが鍵になります。それがあるからこそ、人間は現状の資質や経験、知識をはるかに超える大きな成功をつかむことができるのです。」
「人は夢を持ち、ゴールを設定することなしに、自らの進歩と成長を渇望するようにはなりません。低いゴールでは低い意欲しか生まれないのです。」
 
いかがでしょうか。前後関係なしに抜粋しましたので、わかりにくいところもあるかもしれませんが、どちらのコーチングの本も「目標は高ければ高いほどよい」と述べています。
 
目標設定の高さについて、皆さんはどう思われるでしょうか? そして、日本選手権の学生枠について、どう思われるでしょうか?
 





《THE NEW FACE》

ニューフェースたちの声を紹介します。


WTB 河添 貫太郎(1年)

長崎南山高校出身

身長174cm/体重80kg

「自分の強みはスピードを活かしたプレーです。1対1になったら、スピードでは負けない自信があります。課題はまだ上半身の筋力が弱いところと、全体的にラグビーの基本スキルが低いところで、そこを改善すべく頑張っています。帝京大学ラグビー部は、先輩方がいろいろなお世話をしてくださるということは聞いていたのですが、思っていた以上に先輩方が声を掛けてくれるなど、いろいろとよくしてくださいます。また、練習の質と言いますか、一つ一つの練習への本気度が高いと感じます。今後はラグビー面ではAチームで試合に出てチームに貢献することを目標に頑張り、ラグビー以外の人間性の部分でも、しっかりとした社会人になるために、毎日、成長し続けていきたいです。」
 
 
CTB・WTB 山口 莉輝(1年)

長崎北陽台高校出身

身長180cm/体重100kg
 
「僕の強みは下半身の強さです。タックルされても簡単には倒れないところを見てほしいです。逆に高校時代から上半身の細さ、あとはアジリティなどの体力が課題でしたので、いま積極的に取り組んでいます。高校の先輩方から、帝京大学ラグビー部は上級生が下級生の面倒をよく見てくれるとは聞いていましたが、入ってみたら思っていた以上でした。例えば、通常の食事以外で鍋を食べることもあるのですが、高校時代なら準備などは下級生がやるのが当たり前だったのが、先輩方がすべて先に準備をされていて、僕たちはすぐに食べられたりします。今後はAチームで試合に出てチーム貢献することが目標ですが、それ以外にラグビーを通じて学んだことを社会に出た時に活かせるように成長していきたいと思っています。」
 
 
HO・LO 加地 王虎(1年)

伏見工業高校出身

身長177cm/体重98kg
 
「自分の強みはアタックでしっかり前に出るプレーです。課題は、HOを始めたのが大学に入ってからということもあり、セットプレーの安定がまだまだなのと、身体が小さいのでもっと体づくりをしなければと思っています。帝京大学ラグビー部は、入る前から先輩方がいろいろな仕事を率先してやられるとは聞いていたのですが、入ってみると思っていた以上に、本当に自分たちが過ごしやすいようにしてくださり、のびのびとラグビーに打ち込める環境があり、驚きました。今後はまずはしっかりと体づくりをして、次のシーズンには上のチームに上がって、貢献できるように頑張っていきたいと思います。」


CTB 松本 健留(1年)

大阪桐蔭高校出身

身長176cm/体重85kg
 
「自分の強みはディフェンスです。タックルが強みだと思っています。また、アタックではしっかり前に出て行くプレーを得意としています。課題はパスです。ハンドリングスキルを高めたいと思っています。また、ディフェンスでタックルに入るまでのコミュニケーション、ポジショニングも課題だと思っています。帝京大学ラグビー部は上級生がいろいろな仕事を率先してやってくださるので、僕たち下級生は時間的にも気持ちの面でも余裕をいただいています。その余裕によって、僕たち個人個人はいい取り組みができていると思います。今後に向けては、自分はケガが多いので、まずはそこを治すこと、そしてケガをしないプレーヤーになること、その中で練習を積み重ねて、Aチームで活躍できる選手になりたいと思います。」


FL 金 隆生(1年)

大阪朝鮮高級学校出身

身長179cm/体重97kg
 
「自分の強みはボールキャリーです。ボールを持ったらしっかり前に出るという部分が強みだと思っています。課題はタックルのスキルです。相手を仰向けに倒すようなドミネートタックルがまだまだできていないので、練習して、改善していきたいです。帝京大学ラグビー部は、上級生が仕事をしてくださって、下級生はその余裕を自分づくりの時間に充てることができます。また、栄養士さんによる栄養管理やトレーナーさんによる体の管理がとてもしっかりしているなど、体調管理の仕組みがすばらしいと感じています。今後に向けては、まずはFWとして体ができていないので、しっかり体づくりをしていって、その上で練習を積み重ねて、上のチームで貢献できる選手になりたいと思います。」


NEXT MATCH

第54回全国ラグビーフットボール選手権大会・準々決勝

対戦相手未定

12月23日(土) 秩父宮ラグビー場

14時20分キックオフ


(文/木村俊太・写真/川本聖哉)

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