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2020/10/11【 関東大学対抗戦A 】vs筑波大学 マッチレポート

2020/10/11【 関東大学対抗戦A 】vs筑波大学 マッチレポート

2020/10/14

《 試合経過 》
前半
7分 【筑波大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込みトライ 10ゴール成功 0-7
10分 【帝京大学】 トライ 敵陣ラインアウトからFWの連続攻撃から最後は2江良のトライ 15奥村ゴール成功 7-7
24分 【帝京大学】 3渡邉のジャッカル成功 タッチキックで敵陣ゴール前へ
26分 【筑波大学】 トライ 自陣ゴール前からターンオーバーしBK展開しトライ 10ゴール成功 7-14
29分 【帝京大学】 トライ 中盤から2江良が抜け出しBKにオフロードで繋ぎ最後は12押川のトライ 15奥村ゴール成功 14-14 
32分 【筑波大学】 10PG成功 14-17
35分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込み2江良のトライ 15奥村ゴール成功 21-17 
38分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込みペナルティートライ 28-17
前半終了:帝京大学 28-17 筑波大学

後半
2分 【帝京大学】 トライ 中盤から10高本がパスダミーで抜け出し14木村に繋ぎトライ 15奥村ゴール失敗 33-17
10分 【帝京大学】 トライ 敵陣ラインアウトをスチールされるもブレイクダウンで押し込み最後は4アレックスのトライ 15奥村ゴール成功 40-17
16分 【帝京大学】 2 江良颯 → 16 李承爀
21分 【帝京大学】 1 近藤芽吹 → 17 清水岳,3 渡邉元太 → 18 上杉太郎,10 高本幹也 → 22 北村将大
22分 【帝京大学】 トライ 敵陣ラインアウトからFW連続攻撃最後は9土永が持ち出しトライ 15奥村ゴール成功 47-17
26分 【帝京大学】 12 押川敦治 → 23 岡村晃司
27分 【帝京大学】 8 奥井章仁 → 20 金隆生
32分 【帝京大学】 4 アレクサンダー・マクロビー → 19 江里口真弘,13 人見太基 → 21 北杉原駿
37分 【帝京大学】 トライ 敵陣22mから9土永から16李がもらいトライ 15奥村ゴール成功 54-17
試合終了:帝京大学 54-17筑波大学

(試合速報担当:4年 加地王虎 / 3年 金裕平)


《BRIEF REVIEW》
対抗戦第2戦の相手は筑波大学。帝京が毎年のように苦しめられている相手で、昨シーズンもリードを許す展開が続く中、後半のロスタイム(公式記録では後半50分)のトライでなんとか逆転勝利を収めている。この日もその厳しい相手に、前半は思うようなプレーが続かない。帝京のミスから相手にチャンスを与えると、7分にラインアウトからのドライビング・モールで先制を許してしまう。そんな重い空気を吹き払ったのは、1年生HO江良だった。ゴール前でチャンスを得て、FWで前進を図るが、相手のディフェンスも堅く、なかなか前に出られない。だが、11分、体の強さを活かして、江良がゴールラインを割った。ただ、このあとは一進一退。26分には帝京のチャンスの場面でミスを犯し、一気にトライまで持っていかれる。だが、直後、今度は帝京が反撃。またもHO江良の前進からチャンスをつかむと、SO高本-FB奥村-CTB押川と渡り、押川がトライ。PGで再度リードを許すも、36分にまたしてもHO江良のトライで逆転。39分にはLOマクロビーがインゴールに飛び込み、ペナルティートライをもらう。前半を28-17で折り返した。後半は、相手の接点の厳しさにも慣れてきたか、帝京ペースで進む。2分、カウンターアタックからSO高本が抜け出し、長いパスを受けたWTB木村が走り切ってトライを奪う。10分には、ゴール前でのラインアウトが乱れるも、すぐにターンオーバーして、LOマクロビーが押さえてトライ。22分にはラックからSH土永が自ら持ち出してトライ。37分には、ラックサイドからパスを受けたHO李が抜け出してトライ。守っても相手の厳しいブレイクダウンに受け身になることなくチャレンジし続け、後半は無得点に抑えた。54-17でノーサイド。帝京が対抗戦2連勝を飾った。

《COLUMN》
――想像して、準備する――

新型コロナ対策で最もたいへんなことは何だろうかと思い、おそらく学生たちと最も緊密に接していると思われる福田敏克コーチに聞いてみました。その答えは「これ」という何か一つのことではなく、「やるべき細かなことをきちんと積み重ねていくこと」だといいます。

マスクをする、石鹸でしっかりと手を洗う、手指の消毒を行う、毎日の健康状態を「健康チェック表」でスタッフに報告する、こまめに換気をする……そういう、いわば当たり前にやるべきことも当初は忘れがちで、これらを手を抜かずに一生懸命に積み重ねていくことが結局は大きな力になるということです。

「今日の試合を見て、そのことを再確認させられました。結果的に54-17とスコアは開きましたが、特に前半、クロスゲームの時間帯、思いどおりにいかない時間帯が続きました。そんな状況でも、学生たちはやるべきことを一生懸命に積み重ね、それが最終的なスコアにつながったと思います。新型コロナ対策でも、細かなことをきちんと、一生懸命に積み上げていくことで、最終的には『安全』『健全』という大きなものが得られると思います。」(福田コーチ)

さらに、学生たちには「想像して、準備する」ことを身につけて、習慣化してほしいといいます。

「今回のコロナ禍の中、どのような行動をすべきなのか、どのように一時解散して、どのように再集合して、どのように活動を再開すればいいのかについて、さまざまなことを想像して、その準備をしてきました。その積み重ねが、現在、このように公式戦を戦えることにつながっていると思います。私たちだけでなく、各チーム、同様にされているから今があるのだと思いますが、学生たちにも、想像力を働かせて、それらに対するいい準備をすることを身につけてほしい。出たとこ勝負ではなく、『十分に考えたうえでいい準備をしたのだから、あとは思い切ってやろう』と言える状態を作る。これはラグビーで勝つために有効なのはもちろん、社会に出たときの『生きる力』にもなるはずです。どんな仕事でも必要なことだと思います。」(福田コーチ)

そして、「大学選手権の日程が出ましたね」と聞いてみると、笑顔でこう語ってくれました。

「もちろん、私たちは対抗戦、そして大学選手権の優勝を目標に活動していますが、まずは目の前の一戦一戦をきちっと『想像して、準備して』、やるべきことを『一生懸命、積み重ねていく』ことだと思います。ここに至るまでには、多くの方々の多大なご尽力があったと思いますが、こうした舞台を整えてくださっている方々の思いに応えるためにも、コロナ感染をしっかり防いで、コンディションを整えて、毎試合、ベストなゲームをしていきたいですね。」(福田コーチ)

まだまだ新型コロナウイルスとの戦いは続きますが、起こり得る事態を「想像して、準備する」こと、そしてやるべきことを「一生懸命に積み重ねる」こと。これが必ず大きな力になることでしょう。そして学生たちには(私たち大人も……かもしれませんが)、社会に出てからも役立つこの「生きる力」を身につけてほしいと思います。

(文・木村俊太/写真・川本聖哉)

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