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2020/11/8【 関東大学対抗戦A 】vs立教大学 マッチレポート

2020/11/8【 関東大学対抗戦A 】vs立教大学 マッチレポート

2020/11/10

《試合経過》
前半
15分 【立教大学】トライ ゴール前FWの連続攻撃でトライ 15ゴール成功 0-7
17分 【帝京大学】トライ 中盤から13人見が抜け出し11尾崎に繋ぎトライ 15奧村ゴール成功 7-7
25分 【帝京大学】トライ 中盤からフェーズを重ね最後は3上杉が抜け出しトライ 15奧村ゴール成功 14-7
29分 【帝京大学】トライ 中盤から11尾崎が抜け出し15奥村→13人見に繋ぎトライ 15奧村ゴール不成功 19-7
33分 【帝京大学】トライ 相手ハイパントキックを11尾崎がキャッチしそのまま抜け出しトライ 15奧村ゴール不成功 24-7
37分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールで押し込み2李トライ 15奧村ゴール成功 31-7
43分 【帝京大学】トライ 敵陣スクラムを押し込み9杉原から12押川に繋ぎトライ 15奧村ゴール成功38-7 
前半終了:帝京大学 38-7 立教大学

後半
00分 【帝京大学】9 杉原駿 → 21 土永雷
05分 【帝京大学】トライ 敵陣スクラムから14平坂が抜け出しそのままトライ 15奧村ゴール成功 45-7
08分 【帝京大学】トライ 敵陣でターンオーバーしフェーズを重ね最後は6リッチモンドのトライ 15奧村ゴール成功 52-7
11分 【帝京大学】トライ 自陣から8奥井がゲインから11尾崎→12押川に繋ぎトライ 15奧村ゴール成功 59-7
15分 【帝京大学】トライ 敵陣スクラムから連続攻撃し最後は21土永から14平坂に繋ぎトライ 15奧村ゴール不成功 64-7
20分 【帝京大学】2 李承爀 → 16 江良颯 , 1 清水岳 → 17 近藤芽吹 , 3 上杉太郎 → 18 河島ミーシャ , 5 山川一瑳 → 19 アレクサンダー・マクロビー , 6 リッチモンド・トンガタマ → 20 金隆生 , 10 北村将大 → 22 高本幹也 , 13 人見太基 → 23 岡村晃司
22分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込み16江良のトライ 15奧村ゴール成功 71-7
25分 【帝京大学】トライ 中盤からショートパントで14平坂が抜け出し19アレクサンダーに繋ぎトライ 15奧村ゴール成功78-7
30分 【帝京大学】トライ 中盤でターンオーバーしフェーズを重ね最後は外に展開し15奥村のトライ 15奧村ゴール成功 85-7
32分 【帝京大学】トライ 中盤から23岡村が抜け出し15奥村に繋ぎトライ 15奧村ゴール成功 92-7
37分 【帝京大学】トライ 自陣から23岡村が抜け出し15奥村→14平坂に繋ぎトライ 15奧村ゴール成功 99-7
42分 【帝京大学】トライ 敵陣で相手のミスボールを22高本が拾い11尾崎に繋ぎトライ 15奧村ゴール成功 106-7
試合終了:帝京大学 106-7 立教大学

(試合速報担当:3年 中野光基・藤原清孝)


《BRIEF REVIEW》

対抗戦第5戦は、5年ぶりに対抗戦Aグループに昇格した立教大学との試合。前半開始から、昇格したばかりとは思えない厳しいプレーを連発する相手に、帝京は苦戦を強いられた。さらに、今シーズンのレフリングの解釈変更によるペナルティ(ノットリリースザボールやラックでのオフサイド、タックル時のオフザゲートなど)が重なり、ピンチの時間帯が続く。それでもゴール前で耐えて押し返すシーンもあるが、15分、キックカウンターからゴール前まで持ち込まれ、先制トライを奪われてしまう。しかし、これで帝京も目が覚める。17分、CTB人見がチャンスを作り、WTB尾﨑が抜け出してトライを奪い、同点とする。この後も簡単には点を取らせてはもらえないが、25分、キックカウンターからの丁寧な連続攻撃でチャンスを作り、ラックサイドに走り込んだPR上杉がパスをもらって、抜け出し、逆転のトライを決める。ここからは帝京が一方的に得点を重ねていくのだが、ただ、どれも簡単に取ったものではない。丁寧につないで取ったトライ、こぼれ球に鋭く反応して取ったトライ、相手のペナルティで深く攻め込んでのラインアウト・モールでのトライ。スクラムをしっかり押し込んでからのBKのトライと多彩で攻撃を見せた。後半も相手ディフェンスの出足は鋭く、個々のタックルは最後まで粘り強かったものの、帝京の攻撃はそれを上回る形でうまく機能していく。FWはボール獲得戦でしっかりと体を張り、接点でノットリリースザボールを取られやすい状況の中、そこにいち早く頭を突っ込み、マイボールをキープ。連続攻撃を続けるための泥臭いプレーを続け、ボールをBKに供給する。BKは大きく速く展開して、得点を重ねていく。相手ディフェンスの粘り強さもなかなか衰えないが、それでも帝京は得点を重ね、106-7で勝利した。


《COLUMN》

―― コロナ禍での栄養指導 ――

いまでこそ各チームに管理栄養士さんがいて、きめ細かい栄養指導をすることが当たり前になっていますが、それはここ数年の変化で、10年前にそうした細かな栄養指導をしているチームは稀でした。体を大きくするにはとにかくたくさん食べることが大事だということで、栄養のバランスは二の次で、米の飯を山のように食べるのがいいと考えるのが普通でした。

そんな「山盛り飯」の文化に一石を投じ、いち早く「栄養バランス」という考え方を取り入れたのが帝京でした。そこから年々、進化を遂げ、一人一人の目標に合わせた栄養指導や選手が自分自身で考えることができるような栄養指導を行ってきました。

しかし、今シーズンは新型コロナウイルス感染症という難敵に遭遇。チームが一時解散となる中、コロナ禍での栄養指導はどのような形で行われたのでしょうか。管理栄養士の藤井瑞恵さんにお話を伺いました。

「一時解散時、ほとんどの学生は帰省しましたが、20人ほど、寮に残った学生がいましたので、彼らには基本的に1日3食準備しました。免疫力を落とさないように、バランスのいい食事を心がけました。月曜日はオフなので、自分たちで準備してもらいましたが、そのときにも自分たちでしっかり考えて食べられるようにアドバイスしました。」

これに対して、帰省した学生には、当初は特にアドバイスをすることはなかった(できなかった)と言います。

「帰省した学生は、最初の頃はご家庭にお任せしました。遠隔で栄養指導を始めたのは、5月の中旬くらいから。感染予防のため、免疫力を下げないための食事について、15人ほどのグループを作ってレクチャーして、それを聞いて自分が実践しようと思うことを挙げてもらい、後日の15人で各自がそれを実行できたかを確認し合うという取り組みをしました。」

当初はとにかく「感染予防(免疫力低下防止)」を最優先にした栄養指導が行われました。そして、緊急事態宣言が解除される頃になってようやく、体づくりについての栄養指導も取り入れていきました。

「ただ、帰省先でトレーニングできていた学生もいれば、そうした環境がなく、ごくたまにしかできなかった学生、ほとんどできなかった学生など人によってまちまちでした。そこはそれぞれに数値目標を立ててもらって、モチベーションにもなるように指導していきました。その目標もグループでシェアして、帰寮時に確認するという取り組みをしました。」

帰寮は分散方式を取ったので、グループごとにトレーニング強度もバラバラ。各グループ、徐々にトレーニング強度を上げていきましたが、それぞれの段階に応じて、食事の摂り方もきめ細かく指導していきました。

「練習強度が低いうちは、食べ過ぎると体脂肪の増加にもつながるので、食事量も抑え気味でいいのですが、強度が上がっていくにつれて食事量も増やしていかなければなりません。一人一人、個別に見ながら、『これだと多いかな』『これは少ないね』というようにアドバイスしました。」

2年生以上の学生は昨年度やそれ以前から栄養指導を受けていますから、ある程度は自分たちで考えて食事を摂ることができますが、1年生は入部してすぐに一時解散となったため、例年のようなカリキュラムでの指導を受けることができませんでした。

「1年生が入寮してから一時解散まで2週間弱の期間があったので、短期間ではありましたが、体づくりの目標の立て方など基本的なポイントだけは伝えることができました。あとは戻ってきてからの食事の場、夏合宿などで指導しましたが、例年に比べるとやってあげられたことが少なかったのは確かですね。」

それでも1年生たちにインタビューすると「自分たちで考える栄養指導をしてもらえるので、卒業後も役立つと感じる」と語る選手も少なくありません。

「食事に対して意識高く取り組んでくれているようで、よかったです。今年の1年生はよく質問もしてくるし、食事に対して積極的な学生が多いように思います。指導に対して素直な子も多いですね。『ちょっと少ないからあと50g増やそうか』と言うと、きっちり50g測ってプラスして食べるという子が多いです。きちんと自分で目標を立てて取り組めている子も多いですね。」

コロナ禍で例年通りとはいかないものの、いまできることを精一杯やり続けることで、学生たちは大きく、強く、しなやかな体をつくっています。


(文・木村俊太/写真・川本聖哉)

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