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2020/11/22【 関東大学対抗戦A 】vs明治大学 マッチレポート

2020/11/22【 関東大学対抗戦A 】vs明治大学 マッチレポート

2020/11/24

《試合経過》
前半
02分 【帝京大学】トライ 自陣から連続で最後は8奥井のトライ 10高本ゴール不成功 5-0 
15分 【帝京大学】PG成功 ゴール前ペナルティPGを選択 10高本ゴール成功 8-0
16分 【帝京大学】トライ 自陣ゴール前で13尾崎がインターセプトしそのままトライ 10高本ゴール不成功 13-0
23分 【明治大学】トライ ゴール前スクラムから8が持ち出し13に繋ぎトライ ゴール成功 13-7
25分 【帝京大学】トライ 中盤で相手のノックオンしたボールを4アレクサンダーが獲得し外に展開し最後は13尾崎がトライ 10高本ゴール不成功 18-7
29分 【帝京大学】トライ 中盤で11木村がゴール前までゲインし最後は8奥井が持ち出しトライ 10高本ゴール不成功 23-7
33分 【明治大学】トライ ゴール前ラインアウトからモールで押し込み最後は2がトライ ゴール不成功 23-12
39分 【明治大学】トライ 中盤のルーズボールに明治が反応し13が抜け出し12に繋いでトライ ゴール成功 23-19
前半終了:帝京大学 23-19 明治大学

後半
00分 "【帝京大学】6 金隆生 → 20 リッチモンド・トンガタマ"
04分 【明治大学】トライ 中盤でターンオーバーから外に展開し最後は9がトライ ゴール成功 23ー26
06分 【帝京大学】12 押川敦治 → 23 岡村晃司
12分 【明治大学】トライ ゴール前スクラムから8が持ち出しトライ ゴール不成功 23ー31
13分 "【帝京大学】1 近藤芽吹 → 17 清水岳 , 3 渡邉元太 → 18 河島ミーシャ"
23分 【帝京大学】2 江良颯 → 16 李承爀 , 9 片岡祐二 → 21 土永雷 , 10 高本幹也 → 22 北村将大
28分 【明治大学】トライ 帝京のドロップアウトから11が抜け出しゴール前から右に展開キックパスを23がキャッチしそのままトライ ゴール不成功 23-36 
33分 【明治大学】PG成功 敵陣22m付近でのペナルティーを獲得PGを選択 PG成功 23-39
試合終了:帝京大学 23-39 明治大学

(試合速報担当:3年 中野光基・藤原清孝)



《BRIEF REVIEW》

対抗戦第6戦は、明治大学との試合。試合開始直後は、帝京がいい動きで力強いアタックを見せる。連続攻撃で大きく前進し、ラックサイドに走り込んでボールをもらったNo8奥井が先制トライを奪う。しかし、ここから帝京はペナルティに苦しめられる。連続でオフサイドの反則を取られ、自陣ゴール前で耐える時間帯が続くが、ここはCTB押川、SH片岡らの好タックルやNo8奥井のジャッカルなどでピンチをしのぐ。PGで加点後、再度ピンチとなるが、CTB尾崎が自陣でインターセプトし、そのまま走り切ってトライを奪い、13-0とリードする。しかし、またもオフサイドの反則を取られてピンチとなり、失点を許してしまう。その後、LO山川らの好タックルからのチャンスなどで加点するが、30分過ぎからまたしてもペナルティでピンチを作り、失点。終了間際にもミスが重なり失点を許す。前半を23-19で折り返した。得点差は詰められたものの、内容はそれほど悪くなかった前半だったが、後半は帝京らしさが薄れてしまう。開始のキックオフでのミス、接点でボールをもぎ取られる、タックルをはずされる、攻めても単独で前に出て孤立するなど、前半とは明らかに動きが異なってしまう。そして何より、前半以上にペナルティやフリーキックの反則を取られてしまい、攻撃の時間が作れない。終わってみれば、相手のペナルティ4に対して、帝京はペナルティ14、フリーキック2(後半だけでペナルティ8、フリーキック2)。これでは非常に厳しい。ゲームは23-39でノーサイド。帝京は対抗戦2敗目を喫した。


《COLUMN》

―― 「100%」を疑う ――

コロナ禍で各チームとも例年とはまったく違ったシーズンを送っていますが、特に体づくりやフィットネスの部分では苦労の多いシーズンとなっています。帝京も例外ではなく、非常事態宣言による一時解散とその後の分散再集合、さらには再集合後も感染防止を徹底しながらのトレーニングが続きました。

そんな状況の中、帝京の体づくりを担っている加藤慶コーチに、今シーズンのここまでの状況や現状、今後への期待などについてお話を伺いました。

最も苦労したのは、やはり一時解散と再集合によって、継続的なトレーニングができなかったことだと言います。

「例年、シーズン序盤は鍛錬期なのですが、ちょうどトレーニングもフィットネスも上げていったところで、コロナによる一時解散となりました。再集合後はゼロからのスタートになりました。」

再集合は時期を分けての分散集合となり、トレーニングのペースもグループによって異なる形になりました。

「先に帰寮したグループは当然、先にトレーニングを始めているわけですが、後から帰寮したグループが、彼らのトレーニングぶりを見て『自分も早く追い付かなければ』と焦ってしまうケースがありました。しかし、きちんとステップを踏まずに、急いで追い付こうとすると、ケガのリスクが高まります。なので、それをストップさせるのも私たちの仕事でした。『ちゃんとステップを踏んで強化していこう』と言って、理解してもらいました。」

加藤コーチは常々「100%出し切ることが大事だ」と語っています。しかし、最近はその「100%」が本当に「100%」なのかを疑うこと、学生一人一人が「その100%でいいのか」を自分に問いかけることの重要性を強調しています。

「例えば、器に水を『100%』満たすというとき、小さい器だったらすぐに『100%』になりますよね。でも、それでいいのか。学生自身が持っている本来の器、あるいは大学日本一を目指すための器は、もっと大きいのではないか。そして、その大きな器も自分なら『100%』にできるのではないか。そういうイメージをもって取り組んでほしいと思っています。」

実際、学生たちの意識も変わってきていると言います。

「100%に対する考え方が『自分はもう十分にできている』というものから『もっとできるんじゃないか』という成長マインドになっている学生が増えているのは確かだと思います。自分たちが目指すべき器はもっともっと大きいということがわかっているのでしょう。ただ、彼らのイメージする器の大きさが、日本一という目標に照らしたときに、本当に十分に大きな器なのかどうかは、私たちが指摘してあげないといけません。目指すところはどこで、そこを目指すための『100%』ってどのくらいの大きさの器なんだろうと、彼ら自身が自らに問いかけること。私たちはその手助けを全力でやっていきます。」

ここから学生たちに期待したいことは何だろう。

「まずはコンディションをいい状態に整えて試合に臨んでほしいです。その上で、これまでのレベルを『維持』するのではなく、『もっと上げていこう』というマインドで取り組んでほしいですね。まだまだ器も大きくできるし、その大きな器に『100%』水を満たすことができるという、さらなる成長マインドをもってほしいと思っています。」

帝京はまだまだ成長していきます。まだまだ強くなります。学生たちの「成長物語」はまだまだ続きます。


(文・木村俊太/写真・志賀由佳)

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