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2022/6/5【 第11回 関東大学春季交流大会 】vs早稲田大学 マッチレポート

2022/6/5【 第11回 関東大学春季交流大会 】vs早稲田大学 マッチレポート

2022/06/09

《試合経過》
【 前半 】
05分 【早稲田大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトから抜け出し10がトライ 10ゴール成功 0-7
08分 【帝京大学】 トライ 連続攻撃から13二村が抜け出しトライ 10高本ゴール成功 7-7
10分 【帝京大学】  敵陣に攻め込み展開して14ミティエリがトライ 10高本ゴール不成功 12-7
18分 【帝京大学】 トライ 敵陣ラインアウトからモールを形成し2福井がトライ ゴール不成功 17-7 
21分 【帝京大学】 トライ 相手のボールをインターセプトをして13二村がトライ 10高本ゴール成功 24-7
23分 【早稲田大学】 トライ 敵陣で展開して11がトライ ゴール不成功 24-12
27分 【早稲田大学】 トライ 敵陣で展開して12がトライ 12ゴール成功 24-19
35分 【帝京大学】 9 岡本泰斉 → 21 李錦寿
40分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトから外に展開して14高本とむトライ 10高本ゴール成功 31-19

前半終了:帝京大学 31-19 早稲田大学


【 後半 】
00分 【帝京大学】 2 福井翔 → 16 江良颯 , 11 ミティエリ・ツイナカウヴァドラ → 25 小村真也
07分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからフェーズを重ね16江良がトライ 10高本ゴール成功 38-19
12分 【早稲田大学】 トライ 敵陣で外に展開し繋いで9がトライ 12ゴール成功 38-26
【帝京大学】 5 江里口真弘 → 24 倉橋歓太
13分 【帝京大学】 12 松山千大 → 23 久木野太一
15分 【帝京大学】 8 延原秀飛 → 20 當眞慶
20分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し16江良がトライ 10高本ゴール成功 45-26
27分 【帝京大学】 3 上杉太郎 → 18 西野拓真 , 13 二村莞司 → 26 五島源
30分 【帝京大学】 4 山川一瑳 → 19 岡大翔
36分 【帝京大学】 1 津村大志 → 17 髙井翔太
40分 【帝京大学】 10 高本幹也 → 22 大町佳生
42分 【帝京大学】 トライ カウンターから22小村が抜出しトライ 22小村ゴール成功 52-26

試合終了:帝京大学 52-26 早稲田大学

(試合速報担当:4年 長谷川毅・湯浅宏太)


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《BRIEF REVIEW》

春季交流大会第4戦は早稲田大学との一戦。序盤、FB谷中やSH岡本泰斉らが好タックルを見せ、相手の攻撃を止めるが、5分にラインアウトから展開され、先制を許してしまう。
しかし、ここから帝京の時間帯となる。8分には、キックカウンターからFB谷中、FL奥井の前進でチャンスを作り、ラックからSH岡本泰斉-CTB二村と渡り、二村が抜け出してトライ(7-7)。10分にはキックオフからつなぎ、WTB高本とむ、CTB松山が前進。さらに、WTBツイナカウヴァドラが抜け出し、相手ディフェンスを倒しながら前進。そのまま走り切って、逆転トライを奪う(12-7)。18分にはラインアウトからモールを押し切って、HO福井がトライ(17-7)。続く21分には、CTB二村がハーフウェイライン付近でのパス・インターセプトから一気に走り切ってトライを奪う(24-7)。
ここから、相手も押し返してくる。23分、キックカウンターからつながれ、トライを奪われる。その直後も相手に走られ、トライを奪われたかに思われたが、インゴールでCTB二村がタックルし、ノックオンを誘う。だが、27分、ドロップアウトからのボールをつながれ、トライを奪われてしまう(24-19)。
さらに攻め込まれる場面があるが、SH岡本泰斉のタックル、PR津村のジャッカルでボールを奪う。スクラムでも帝京が優勢。押し勝って、ペナルティをもらう。前半終了間際の40分には、ラインアウトからモールを押し込み、そこから展開。ラックから、SH李-LO山川-SO高本幹也-FB谷中-WTB高本とむ と渡り、高本とむ がディフェンスをかわして走り切ってトライ。31-19で前半を折り返した。
ハーフタイム、相馬監督からは「自分が苦しいときは相手も苦しい。倒れても、すぐに起き上がって、歩かずに走ってポジションにつこう。そこだけは負けずにやりきろう」と声がかかる。
後半開始早々、ハーフ団が躍動する。SH李が自ら仕掛けて前進。さらに、ディフェンスではジャッカルでボールを奪う。SO高本幹也は、相手の素早い仕掛けにも落ち着いて対応。逆に相手の陣形が整っていないと見るや、敵陣深くにキックを蹴り、「50:22」でチャンスを作る。
7分、帝京はラインアウトからモールを押し込む。グラウンディングはできなかったが、FWで攻め、最後はHO江良がトライを奪う(38-19)。12分にキックカウンターからつながれ、トライを奪われるが(38-26)、その後は帝京の時間帯が続く。CTB久木野の前進などでチャンスが続き、20分にはラインアウトからモールを押し切って、HO江良がトライ(45-26)。その後も全員で前に出るディフェンスで、相手の攻撃を止め続ける。
終了間際の42分には、キックカウンターからパスをもらったWTB小村がうまくステップを踏み、抜け出し、走り切ってトライ。52-26で帝京が勝利を飾った。


《COLUMN》

―― いい準備をして臨む ――

この日の試合、相馬監督が「先週とは全然違うチームになった」と評価したように、アタック、ディフェンス、そしてセットプレー、あるいはブレイクダウンでの攻防などにおいて、帝京は総じて安定した戦いをしていました。また、「倒れてもすぐに立ち上がる」「歩かず、走ってポジショニングする」という部分も徹底されていました。もちろん、修正すべき点もたくさん見つかりましたが、それも含め、前節での敗戦をいい形で成長の糧にできたようです。

ただ、週の前半はやや敗戦を引きずるような雰囲気が残っていたといいます。そこから、チームで話をする時間を長く設け、気持ちを整理するとともに、自分たちのやるべきことを明確にしました。そこからは質の高い練習ができ、いい準備をして試合に臨むことができました。

帝京には「三人トーク」など、話し合うことで各自の頭の中を整理し、やるべきこと、方向性などを明確にするという文化があります。「三人トーク」は短時間で大事なことを整理することが主となりますが、時にはじっくり話し合って、多くの人が納得した上で正しい方向へ向かっていくことも重要です。

相馬監督は「読んでいる方は『毎回、同じことを言う』と思われるかもしれませんが」と前置きしつつ、「いい準備をして、次の試合に向かうこと。その繰り返しです」と言います。やるべきことを明確にし、それを遂行するためのいい準備をする。この繰り返しで学生たちは成長を続けます。

(文・木村俊太/写真・志賀由佳)

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