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2022/9/17【 関東大学対抗戦A 】vs青山学院大学 マッチレポート

2022/9/17【 関東大学対抗戦A 】vs青山学院大学 マッチレポート

2022/09/21

《試合経過》
【 前半 】
25分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し3上杉トライ ゴール不成功 5-0

前半終了:帝京大学 5-0 青山学院大学


【 後半 】
02分 【帝京大学】 トライ 敵陣ラインアウトから14小村が抜け出しそのままトライ 14小村ゴール成功 12-0
08分 【帝京大学】 トライ キックカウンターから10高本が裏へキックし15谷中が押さえてトライ ゴール不成功 17-0
19分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し最後まで押し切り1高井トライ 10高本ゴール成功 24-0
24分 【帝京大学】 トライ 10高本のハイパントを15谷中がキャッチしトライ 10高本ゴール成功 31-0
25分 【帝京大学】 12 松山千大 → 22 大町佳生 , 13 二村莞司 → 23 山口泰輝
26分 【帝京大学】 トライ 自陣から右へ展開し15谷中が抜け出し14小村へと繋ぎトライ 10高本ゴール成功 38-0
30分 【帝京大学】 1 髙井翔太 → 17 梅田海星 , 2 津村大志 → 16 中谷基希 , 3 上杉太郎 → 18 崔暢賢
32分 【帝京大学】 4 當眞慶 → 20 山添圭祐 , 5 ダアンジャロ・アスイ → 19 尹礼温 , 9 李錦寿 → 21 上村樹輝
33分 【帝京大学】 トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し最後まで押し切り1高井がトライ 10高本ゴール成功 45-0
46分 【帝京大学】 トライ 敵陣連続攻撃から15谷中が抜け出し21上村へと繋ぎそのままトライ 10高本ゴール成功 52-0

試合終了:帝京大学 52-0 青山学院大学

(試合速報担当:4年 湯浅宏太 3年 辺 純鍾)



《BRIEF REVIEW》

対抗戦第2戦の相手は青山学院大学。試合会場となった秋葉台公園球技場はスタッフも含め、ほとんどのメンバーが初めて経験する場所。小さな会場ということもあり、ウォーミングアップ中にも集中力を乱すようなさまざまな出来事も起こるが、環境そのものは両チームにとって同じ。入りの時間帯からしっかりと気持ちを入れて臨みたいところ。
しかし、集中力に関して、前半はやや散漫なままプレーに入ってしまったようだ。いいプレーも出るが、ミスで決定機まで持ち込めない。それでも、LO青木がモールでからんでターンオーバーするなどでチャンスをつくる。スクラムも押し勝ち、ペナルティをもらうが、得点までには至らない。
CTB二村にパスが渡り、インゴールまで持ち込むが、惜しくもタッチラインを踏んでおり、得点とはならない。SO高本が前方へキックを見せるもつながらない。決定機をつくる場面もあるが、ミスで得点までは至らない。
ようやく試合が動いたのは、前半25分。相手のペナルティからチャンスを得て、ゴール前でのラインアウトを得る。しっかりとモールを組んで押し込み、PR上杉がトライ(5-0)。
これで落ち着くかと思われたが、今シーズンから厳しく取られるようになったラインアウトでのノット・ストレートがチャンス場面で相次ぎ、リズムに乗れない。FB谷中の果敢なハイパントキャッチも、惜しくもノックオンとなる。
前半終了間際には、SO高本が危険なタックルでシンビンとなり、一人少ない状態で戦うことになる。攻め込まれる時間帯もあるが、なんとか守り、前半を5-0で折り返した。
後半はボールキープへの集中力を高めてノックオンを減らすこと、ラインアウトでしっかり真ん中へ投げることを確認して臨んだ。
後半は前半とはまるで別のチームのように、高い集中力を見せる帝京。2分、ラインアウトから攻め、WTB小村がパスダミーを見せて抜け出す。そのまま走り切ってトライ(12-0)。8分には、キックカウンターから攻め、SO高本が前方へとキック。FB谷中がインゴールで押さえてトライ(17-0)。その後、ピンチもあるが、FB谷中の好タックルなどで防ぐ。
19分には、ラインアウトからモールを押し込み、PR髙井がトライ(24-0)。24分には、SO高本が蹴ったハイパントをFB谷中がうまくキャッチし、そのまま走り切ってトライ(31-0)。続く26分には、キックオフキャッチから攻め、FB谷中が抜け出し、WTB小村にパスして小村がトライ(38-0)。
攻められる時間帯もあるが、FL奥井の好プレーでターンオーバーするなど、早めに相手のチャンスの芽を摘んでいく。33分には、ラインアウトからモールを押し込み、PR髙井がトライ(45-0)。
終盤、攻められる場面もあるが、PR中谷の好タックル、LO尹のインターセプトなどで防ぐ。
46分、ラインアウトからFB谷中が抜け出し、SH上村へとパスし、上村がトライ。ゴールも決まってノーサイド。52-0で帝京が対抗戦2連勝を飾った。


《COLUMN》

―― 二試合続いた、ウォーミングアップでのフワッとした空気感 ――

この日の試合、前半は5-0というロースコアの接戦でした。狭い会場で、すぐ隣からは大きな音で音楽が鳴り響いてくるなど、前の試合とは違った形ではあるものの、ウォーミングアップで集中力を高めづらい環境でもありました。相馬監督も「二試合続けて、アップからよくない心の状態で試合に入ってしまった」と認識されているようでした。

しかし、環境は基本的には両チームとも同じです。また、どんな環境であっても試合が行われるからには、自分たちで集中力を高めていかなければならず、環境を言い訳にしても始まりません。

幸い、ハーフタイムを機に気持ちを切り替えることができ、後半はいい戦いをすることができました。逆に言うと、この切り替えができるところが帝京の強さと言うこともできると思います。

この日のウォーミングアップでのフワッとした空気感、さらにはその空気感のまま試合に入ってしまったことについて、相馬監督は「始まる前にそうなるだろうという要素はたくさんありました」と語られました。

さらに「岩出先生が見ていたものが少しだけ見えたような気がしました」とも語っておられました。ウォーミングアップでこの空気感だと試合ではこうなるという部分が見え、その修正法もハーフタイムで見えたようです。後半に修正できたことは、チームにとって大きな収穫となったはずです。

空気感というのは文字通り「空気」のようなもので、目には見えません。「こういうものだ」と提示することもできませんが、試合に臨むにあたってはかなり重要になる要素です。次戦からもほとんどの学生にとって初めての環境での試合が続きますが、この日の経験が今後にいい形でつながっていくことを期待したいと思います。

(文・木村俊太/写真・志賀由佳)

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