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2025/6/15【 関東大学春季交流大会Aリーグ】vs明治大学 マッチレポート
2025/06/16
第13回関東大学春季交流大会A 対明治大学戦
6月15日(日)・遠州灘海浜公園球技場
○帝京大学31-0明治大学●
《BRIEF REVIEW》
春季交流大会第4戦の相手は明治大学。ともにこの春はここまで3連勝。ファンの注目が集まる一戦となる中、帝京としては結果もさることながら、今後への成長につながるゲームをしていきたい。
試合開始前、昨夜の雨や朝の曇り空がうそのように強い陽射しが照り付け、気温も上昇。蒸し暑いコンディションでのキックオフとなった。
開始早々は帝京のペナルティもあり、守りの時間帯となるが、ここは帝京がしっかりと守る。相手のサインプレーにも対応し、前進を許さない。
試合が動いたのは、7分。ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智-PR森山-SO本橋と渡り、本橋がタックルをかわして抜け出す。さらにWTB生田へパスし、生田が走り切ってトライ(5-0)。
このあとは、一進一退の攻防が続く。帝京は相手のプレッシャーを受ける場面が増え、ペナルティも増える。ただ、その後のいいディフェンスで得点機にまでは至らせない。こぼれ球にHO三浦がすばやく反応して奪うなど、ディフェンスでの好プレーも続く。
帝京はモール・ディフェンスも堅い。再三のピンチもモールを止めて、さらに激しいタックルで相手の攻撃を止め続ける。相手のラインアウトからのサインプレーも、FL河村の好タックルで止める。
帝京が攻める場面もあるが、相手の前に出るプレッシャーもあり、なかなかうまくつながらない。
ようやくスコアが動いたのは39分。スクラムから展開。SH武智-CTB上田(倭士)-SO本橋-FB吉田(琉)-WTB吉田(有佑)と渡り、吉田(有佑)がトライ。帝京が12-0とリードして前半を折り返した。
ハーフタイムには、相馬監督から「自分が一つのプレーをした後、いかに次のプレーにすばやく戻れるか。タックルして終わりではなく、すぐに次のプレーに参加しよう」とのアドバイスがあった。
5分、帝京がラインアウトから攻める。ラックから、SH武智-SO本橋と渡り、本橋が仕掛けて前進。つかまるが、FB吉田(琉)-WTB吉田(有佑)と渡り、吉田(有佑)が走り切ってトライ(17-0)。
17分には、スクラムでアドバンテージをもらいながら攻める。SH武智-SO本橋と渡り、本橋が前進。さらにCTB佐藤(楓)にパスし、佐藤(楓)がトライ(24-0)。
この後はまた一進一退。ピンチの場面もあるが、CTB上田(倭士)がこぼれ球をうまく拾ってキックで脱出。チャンスになりかけるも、ボールが手に付かずに相手ボールになる。それでも、SO上田(倭楓)の50:22で一転チャンスとなる。しかし、ここはミスも出て、得点には至らない。
その後、スクラムでペナルティをもらい、攻める時間帯となる帝京。しかし、ここでもミスが出て、得点できない。一転ピンチになるが、LO福田(大)、FL鈴木(彪)、WTB福田(正)、PR上野らの好タックルで防ぐ。
得点したのは37分。ラインアウトからのモールは崩れるが、ここから連続攻撃。ラックから、SH三田村-PR松原-FL坪根と渡り、坪根が前進。つかまるが、ラックからPR松原が持ち出してトライ(31-0)。
直後、ハイパントをキャッチされ、ピンチになりかけるが、CTB大町のスティール(ジャッカル)でボールを奪う。ペナルティもあるが、相手ボールのスクラムを押し込んでターンオーバー。
帝京は最後まで攻め続けるが、相手のディフェンスも厳しく、得点には至らずノーサイド。帝京が31-0で勝利し、春季大会4連勝を飾った。
《COLUMN》
―― 先につながる失敗をしてほしい ――
春季大会3連勝どうしの戦いは、帝京が31-0で勝利しました。結果だけを見れば、ここまでは非常に順調に歩を進めているように見えます。
しかし、試合後、相馬監督は「この時期は先につながる失敗をどんどんしてほしい。全力でやった上で何か課題が出るような、そんなゲームをしてほしい。」と語りました。
「失敗をしてほしい」とはどういうことなのでしょうか。
もちろん、課題があるのにもかかわらず順調な結果の陰に隠れて見えなくなり、その課題が積み残されたままシーズンを迎えてしまうなどということがないようにしたいということがあるでしょう。大学選手権の大事な試合で致命的な課題が出てしまうよりは、今のうちにそうした課題を把握して、対処法を準備しておくべきです。
ただし、これにはある条件が付きます。それは、目の前で起こった失敗やミスが先につながるものなのか、つながらないものなのかを指導者が適切に判断して指導し、かつその基準がブレないこと。これも相馬監督とのお話の中で出てきたものです。
相馬監督の中でこの基準が定まり、さらに状況によってブレたりしないという確固たる自信が生まれ、それが「失敗をしてほしい」という言葉となって出てきたのでしょう。
次につながる失敗とつながらない失敗。私たちファンもそんな視点で学生たちのプレーを見ながら、彼らの成長を長い目で見守っていけるといいですね。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
6月15日(日)・遠州灘海浜公園球技場
○帝京大学31-0明治大学●
《BRIEF REVIEW》
春季交流大会第4戦の相手は明治大学。ともにこの春はここまで3連勝。ファンの注目が集まる一戦となる中、帝京としては結果もさることながら、今後への成長につながるゲームをしていきたい。
試合開始前、昨夜の雨や朝の曇り空がうそのように強い陽射しが照り付け、気温も上昇。蒸し暑いコンディションでのキックオフとなった。
開始早々は帝京のペナルティもあり、守りの時間帯となるが、ここは帝京がしっかりと守る。相手のサインプレーにも対応し、前進を許さない。
試合が動いたのは、7分。ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智-PR森山-SO本橋と渡り、本橋がタックルをかわして抜け出す。さらにWTB生田へパスし、生田が走り切ってトライ(5-0)。
このあとは、一進一退の攻防が続く。帝京は相手のプレッシャーを受ける場面が増え、ペナルティも増える。ただ、その後のいいディフェンスで得点機にまでは至らせない。こぼれ球にHO三浦がすばやく反応して奪うなど、ディフェンスでの好プレーも続く。
帝京はモール・ディフェンスも堅い。再三のピンチもモールを止めて、さらに激しいタックルで相手の攻撃を止め続ける。相手のラインアウトからのサインプレーも、FL河村の好タックルで止める。
帝京が攻める場面もあるが、相手の前に出るプレッシャーもあり、なかなかうまくつながらない。
ようやくスコアが動いたのは39分。スクラムから展開。SH武智-CTB上田(倭士)-SO本橋-FB吉田(琉)-WTB吉田(有佑)と渡り、吉田(有佑)がトライ。帝京が12-0とリードして前半を折り返した。
ハーフタイムには、相馬監督から「自分が一つのプレーをした後、いかに次のプレーにすばやく戻れるか。タックルして終わりではなく、すぐに次のプレーに参加しよう」とのアドバイスがあった。
5分、帝京がラインアウトから攻める。ラックから、SH武智-SO本橋と渡り、本橋が仕掛けて前進。つかまるが、FB吉田(琉)-WTB吉田(有佑)と渡り、吉田(有佑)が走り切ってトライ(17-0)。
17分には、スクラムでアドバンテージをもらいながら攻める。SH武智-SO本橋と渡り、本橋が前進。さらにCTB佐藤(楓)にパスし、佐藤(楓)がトライ(24-0)。
この後はまた一進一退。ピンチの場面もあるが、CTB上田(倭士)がこぼれ球をうまく拾ってキックで脱出。チャンスになりかけるも、ボールが手に付かずに相手ボールになる。それでも、SO上田(倭楓)の50:22で一転チャンスとなる。しかし、ここはミスも出て、得点には至らない。
その後、スクラムでペナルティをもらい、攻める時間帯となる帝京。しかし、ここでもミスが出て、得点できない。一転ピンチになるが、LO福田(大)、FL鈴木(彪)、WTB福田(正)、PR上野らの好タックルで防ぐ。
得点したのは37分。ラインアウトからのモールは崩れるが、ここから連続攻撃。ラックから、SH三田村-PR松原-FL坪根と渡り、坪根が前進。つかまるが、ラックからPR松原が持ち出してトライ(31-0)。
直後、ハイパントをキャッチされ、ピンチになりかけるが、CTB大町のスティール(ジャッカル)でボールを奪う。ペナルティもあるが、相手ボールのスクラムを押し込んでターンオーバー。
帝京は最後まで攻め続けるが、相手のディフェンスも厳しく、得点には至らずノーサイド。帝京が31-0で勝利し、春季大会4連勝を飾った。
《COLUMN》
―― 先につながる失敗をしてほしい ――
春季大会3連勝どうしの戦いは、帝京が31-0で勝利しました。結果だけを見れば、ここまでは非常に順調に歩を進めているように見えます。
しかし、試合後、相馬監督は「この時期は先につながる失敗をどんどんしてほしい。全力でやった上で何か課題が出るような、そんなゲームをしてほしい。」と語りました。
「失敗をしてほしい」とはどういうことなのでしょうか。
もちろん、課題があるのにもかかわらず順調な結果の陰に隠れて見えなくなり、その課題が積み残されたままシーズンを迎えてしまうなどということがないようにしたいということがあるでしょう。大学選手権の大事な試合で致命的な課題が出てしまうよりは、今のうちにそうした課題を把握して、対処法を準備しておくべきです。
ただし、これにはある条件が付きます。それは、目の前で起こった失敗やミスが先につながるものなのか、つながらないものなのかを指導者が適切に判断して指導し、かつその基準がブレないこと。これも相馬監督とのお話の中で出てきたものです。
相馬監督の中でこの基準が定まり、さらに状況によってブレたりしないという確固たる自信が生まれ、それが「失敗をしてほしい」という言葉となって出てきたのでしょう。
次につながる失敗とつながらない失敗。私たちファンもそんな視点で学生たちのプレーを見ながら、彼らの成長を長い目で見守っていけるといいですね。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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