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2025/10/12【 関東大学対抗戦A 】vs青山学院大学 マッチレポート
2025/10/13
関東大学対抗戦A 対青山学院大学戦
10月12日(日)・百草グラウンド○帝京大学62-7青山学院大学●
《BRIEF REVIEW》対抗戦第3戦は青山学院大学との対戦。
試合開始直後から帝京が力強さを見せる。3分、ラインアウトから連続攻撃。SO本橋が前方へキック。こぼれ球をWTB下川がインゴールで押さえてトライ(7-0)。その後、スクラムを押し込んでチャンスを作るが、ミスが出て、得点には至らない。
15分、ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智-SO本橋-WTB下川と渡り、下川が抜け出してトライ(12-0)。
ここからお互いにミスが続く展開となる。23分、帝京が攻めながらもミス。さらにペナルティを取られ、攻められ、トライを奪われる(12-7)。しかし、帝京もすぐに反撃。WTB佐藤(楓)の好タックルで相手のノックフォワードを誘う。
29分、スクラムから連続攻撃。SO本橋が前方へキック。WTB下川がインゴールで押さえてトライ(17-7)。36分、カウンターアタックから連続攻撃。ラックから、SH武智が持ち出して仕掛け、SO本橋へとパス。本橋が抜け出し、走り切ってトライ(22-7)。
前半終了間際の43分には、ペナルティでのショートキックから展開。ラックから、SH武智-LO鈴木(彪)と渡り、鈴木が相手ディフェンスをはじいてトライ。29-7で前半を折り返した。
後半開始直後、帝京はミスやペナルティなどが重なり、ピンチになる。モールを押し込まれ、トライを奪われかけるが、CTB大町が体を入れてグラウンディングさせず、インゴール・ドロップアウトにする。
16分、スクラムから連続攻撃。CTB大町、HO高が前進。さらに、SO本橋、CTB上田(倭)が前進。ラックから、SH武智-SO本橋と渡り、本橋が抜け出してトライ(36-7)。
このあと、帝京は守る時間帯となる。抜け出されてピンチになるが、No.8甲斐の好タックルで止める。攻める場面もあるが、ミスが出て、取り切れない。
31分、キックカウンターから連続攻撃。PR森山が抜け出して大きく前進。PR有賀にパスし、有賀がさらに前進。有賀からCTB大町へとパスが渡り、大町が抜け出してトライ(43-7)。
ここからは帝京の攻撃が続く。34分、キックオフから連続攻撃。一度、パスが乱れるも、CTB大町が拾い直して大きく前進。ラックから、SH赤迫-SO本橋と渡り、本橋が抜け出してトライ(48-7)。36分、FLイリエサがこぼれ球を拾って、そのまま走り切ってトライ(55-7)。
40分、ラインアウトから連続攻撃。HO沼澤、PR村上が前進。ラックからCTB大町がボールアウトし、SO本橋-FB吉田(琉)と渡り、吉田が抜け出してトライ。帝京が62-7で勝利し、勝ち点6を獲得した。
《COLUMN》―― 断ち切るべき連続性 ――
このコラムでは相馬監督が常々強調されている「ラグビーとは連続性のスポーツ」「いかにして連続性を断ち切らないようにするか」という話を書いてきました。今回はこれに反して「断ち切るべき連続性」について書きたいと思います。
これもまた相馬監督が話してくださったことです。何のことかと言いますと「同じミスの繰り返しという負の連鎖を断ち切る」ということです。攻撃時にミスが出れば、そこで攻撃の連続性は断たれます。守りでミスが出れば、そこで断ち切れたかもしれない相手の連続性が保たれ、よりより大きなピンチを背負うことになります。
相馬監督はこうおっしゃいます。
「ミスはどうしても起こる。ミスを減らす努力は大事だが、それ以上に、ミスが起こった時に何をするかが大事だ」
ミスが起こった時に何をするか。まず真っ先に思い浮かぶのは、カバーリングとか、ダメージを最小限に抑えるためのフォローとか、そういったことでしょう。もう一つは、ミスが起こるようなプレーを選択せず、プレーが連続する確率の高い選択をするというものがあります。
ミスが起こる原因が確率の低いプレーを選択したことだった場合、次はその選択をやめて、もっとプレーが連続する確率の高い選択をするべきかもしれません。ハイリスク・ハイリターンを狙わず、ローリスク・ローリターンを狙う。ローリターンの分は連続性でカバーする。
この日の試合はその選択のバランスを改めて考える、いい学びが得られたのではないかと思っています。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
10月12日(日)・百草グラウンド○帝京大学62-7青山学院大学●
《BRIEF REVIEW》対抗戦第3戦は青山学院大学との対戦。
試合開始直後から帝京が力強さを見せる。3分、ラインアウトから連続攻撃。SO本橋が前方へキック。こぼれ球をWTB下川がインゴールで押さえてトライ(7-0)。その後、スクラムを押し込んでチャンスを作るが、ミスが出て、得点には至らない。
15分、ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智-SO本橋-WTB下川と渡り、下川が抜け出してトライ(12-0)。
ここからお互いにミスが続く展開となる。23分、帝京が攻めながらもミス。さらにペナルティを取られ、攻められ、トライを奪われる(12-7)。しかし、帝京もすぐに反撃。WTB佐藤(楓)の好タックルで相手のノックフォワードを誘う。
29分、スクラムから連続攻撃。SO本橋が前方へキック。WTB下川がインゴールで押さえてトライ(17-7)。36分、カウンターアタックから連続攻撃。ラックから、SH武智が持ち出して仕掛け、SO本橋へとパス。本橋が抜け出し、走り切ってトライ(22-7)。
前半終了間際の43分には、ペナルティでのショートキックから展開。ラックから、SH武智-LO鈴木(彪)と渡り、鈴木が相手ディフェンスをはじいてトライ。29-7で前半を折り返した。
後半開始直後、帝京はミスやペナルティなどが重なり、ピンチになる。モールを押し込まれ、トライを奪われかけるが、CTB大町が体を入れてグラウンディングさせず、インゴール・ドロップアウトにする。
16分、スクラムから連続攻撃。CTB大町、HO高が前進。さらに、SO本橋、CTB上田(倭)が前進。ラックから、SH武智-SO本橋と渡り、本橋が抜け出してトライ(36-7)。
このあと、帝京は守る時間帯となる。抜け出されてピンチになるが、No.8甲斐の好タックルで止める。攻める場面もあるが、ミスが出て、取り切れない。
31分、キックカウンターから連続攻撃。PR森山が抜け出して大きく前進。PR有賀にパスし、有賀がさらに前進。有賀からCTB大町へとパスが渡り、大町が抜け出してトライ(43-7)。
ここからは帝京の攻撃が続く。34分、キックオフから連続攻撃。一度、パスが乱れるも、CTB大町が拾い直して大きく前進。ラックから、SH赤迫-SO本橋と渡り、本橋が抜け出してトライ(48-7)。36分、FLイリエサがこぼれ球を拾って、そのまま走り切ってトライ(55-7)。
40分、ラインアウトから連続攻撃。HO沼澤、PR村上が前進。ラックからCTB大町がボールアウトし、SO本橋-FB吉田(琉)と渡り、吉田が抜け出してトライ。帝京が62-7で勝利し、勝ち点6を獲得した。
《COLUMN》―― 断ち切るべき連続性 ――
このコラムでは相馬監督が常々強調されている「ラグビーとは連続性のスポーツ」「いかにして連続性を断ち切らないようにするか」という話を書いてきました。今回はこれに反して「断ち切るべき連続性」について書きたいと思います。
これもまた相馬監督が話してくださったことです。何のことかと言いますと「同じミスの繰り返しという負の連鎖を断ち切る」ということです。攻撃時にミスが出れば、そこで攻撃の連続性は断たれます。守りでミスが出れば、そこで断ち切れたかもしれない相手の連続性が保たれ、よりより大きなピンチを背負うことになります。
相馬監督はこうおっしゃいます。
「ミスはどうしても起こる。ミスを減らす努力は大事だが、それ以上に、ミスが起こった時に何をするかが大事だ」
ミスが起こった時に何をするか。まず真っ先に思い浮かぶのは、カバーリングとか、ダメージを最小限に抑えるためのフォローとか、そういったことでしょう。もう一つは、ミスが起こるようなプレーを選択せず、プレーが連続する確率の高い選択をするというものがあります。
ミスが起こる原因が確率の低いプレーを選択したことだった場合、次はその選択をやめて、もっとプレーが連続する確率の高い選択をするべきかもしれません。ハイリスク・ハイリターンを狙わず、ローリスク・ローリターンを狙う。ローリターンの分は連続性でカバーする。
この日の試合はその選択のバランスを改めて考える、いい学びが得られたのではないかと思っています。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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