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2025/12/20【第62回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準々決勝】vs筑波大学 マッチレポート
2025/12/23
第62回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準々決勝 対筑波大学戦
12月20日(土)・秩父宮ラグビー場
○帝京大学36-0筑波大学●
《BRIEF REVIEW》
大学選手権準々決勝は、対抗戦で惜敗を喫している筑波大学との一戦。同じ相手に二度負けるわけにはいかない。対抗戦での悔しさを全力でぶつけて勝利したい。
開始早々、相手のミスからチャンスをもらう。しかし、スクラムで押され、ここは得点することができない。さらにミスもあるが、SO本橋のキックからチャンスを掴む。6分、ラインアウトから連続攻撃。WTB生田、SO本橋が前進。ラックから、SH武智-PR上野と渡り、上野がディフェンスをはじいて、PR森山へとパス。森山が抜け出し、帝京が先制トライを奪う(7-0)。
ここから両チームともにミスが増えるが、チャンスをものにしたのは帝京。17分、スクラムでのフリーキックでクイック・リスタートして連続攻撃。ラックから、PR上野が持ち出し、そのまま走り切ってトライ(14-0)。
その後もFB吉田(琉)の前進などでチャンスの場面があるが、ミスやペナルティがあり、得点にはつながらない。
次の得点は37分。ラインアウトをFL呉山がキャッチ。No.8ダウナカマカマにパスし、ダウナカマカマが前進。つかまるが、フォローしたPR森山につなぎ、森山が抜け出してトライ。19-0と帝京がリードして前半を折り返した。
後半開始直後は攻められる場面もあるが、HO髙矢のスティールで防ぐ。
7分、ラインアウトから連続攻撃。PR遠藤が前進。ラックから、SH武智-LO坪根-SH武智-No.8ダウナカマカマと渡り、ダウナカマカマがトライ(26-0)。
その後、ピンチになりかけるシーンもあるが、なんとか守り、SO本橋の50:22でチャンスを掴む。13分、ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智-LO坪根-SO本橋-WTB生田と渡り、生田が走り切ってトライ(31-0)。
ピンチもあるが、SO本橋がインターセプトし、大きく前進。ここはゴール前でつかまり、得点には至らないが、スタジアムを大いに沸かせた。
相手の50:22もあり、ピンチとなるも、LOヘニビトゥがターンオーバーして守る。さらにピンチも、相手の乱れたボールをCTB佐藤(楓)がキャッチして守る。帝京にチャンスもあるが、ボールが手に着かず、得点を取り切れない。
得点したのは32分。ラインアウトからモールを形成。HO高が持ち出して前進し、ここから連続攻撃。ラックから、LOヘニビトゥが持ち出してトライ(36-0)。
終了間際は攻められる時間帯となるが、HO高のタックルからLOヘニビトゥがスティール。さらに攻められるが、WTB山本の好タックルで止める。ピンチは続くが、PR松原らの好タックルで守る。
帝京が最後までしっかりと守り切り、ノーサイド。36-0で勝利し、1月2日の準決勝へと駒を進めた。
《COLUMN》
―― 勝って反省できる幸せ ――
大学選手権準々決勝、帝京は36-0で勝利し、準決勝へと進みました。対抗戦で敗れている筑波大学との戦いを無失点で勝利し、雪辱を果たしました。
スコアを見れば快勝です。ましてや、一度、敗れている相手ですし、負けたら終わりのノックアウト方式ですから、勝てたことがすべてだとも言えます。また、FB神田陸斗選手の話では「試合中からチームの雰囲気がどんどんよくなっていった」とのことですから、この点でも非常によかったと思います。
しかし、釈迦に説法ながら、ここはあえて「勝って兜の緒を閉めよ」と述べたいと思います。
スコア上は快勝とはいえ、試合内容を振り返れば防げたミスやペナルティもたくさんありましたし、トライを取り切るべき場面で取り切れなかったシーンも何度かありました。トーナメント戦は勝ち上がっていくにつれて、相手の厳しさも増していくはずです。今後、一つのほんの小さなミスが勝敗を分けることにもなりかねません。
相馬監督も岩出前監督もよく「勝って反省できる幸せ」という話をされます。負けて反省することに比べたら、勝って反省できることはどれほど幸せなことかということです。この言葉には、「反省点がたくさん見えても、勝ったのだからネガティブになりすぎないようにしよう」という意味と、「勝利したとしても、反省点もたくさんあることを忘れず、成長していこう」という2つの意味があるように思います。
この2つをバランスよく取り入れて、次の準決勝に向けてさらなる成長を遂げてほしいと願っています。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
12月20日(土)・秩父宮ラグビー場
○帝京大学36-0筑波大学●
《BRIEF REVIEW》
大学選手権準々決勝は、対抗戦で惜敗を喫している筑波大学との一戦。同じ相手に二度負けるわけにはいかない。対抗戦での悔しさを全力でぶつけて勝利したい。
開始早々、相手のミスからチャンスをもらう。しかし、スクラムで押され、ここは得点することができない。さらにミスもあるが、SO本橋のキックからチャンスを掴む。6分、ラインアウトから連続攻撃。WTB生田、SO本橋が前進。ラックから、SH武智-PR上野と渡り、上野がディフェンスをはじいて、PR森山へとパス。森山が抜け出し、帝京が先制トライを奪う(7-0)。
ここから両チームともにミスが増えるが、チャンスをものにしたのは帝京。17分、スクラムでのフリーキックでクイック・リスタートして連続攻撃。ラックから、PR上野が持ち出し、そのまま走り切ってトライ(14-0)。
その後もFB吉田(琉)の前進などでチャンスの場面があるが、ミスやペナルティがあり、得点にはつながらない。
次の得点は37分。ラインアウトをFL呉山がキャッチ。No.8ダウナカマカマにパスし、ダウナカマカマが前進。つかまるが、フォローしたPR森山につなぎ、森山が抜け出してトライ。19-0と帝京がリードして前半を折り返した。
後半開始直後は攻められる場面もあるが、HO髙矢のスティールで防ぐ。
7分、ラインアウトから連続攻撃。PR遠藤が前進。ラックから、SH武智-LO坪根-SH武智-No.8ダウナカマカマと渡り、ダウナカマカマがトライ(26-0)。
その後、ピンチになりかけるシーンもあるが、なんとか守り、SO本橋の50:22でチャンスを掴む。13分、ラインアウトから連続攻撃。ラックから、SH武智-LO坪根-SO本橋-WTB生田と渡り、生田が走り切ってトライ(31-0)。
ピンチもあるが、SO本橋がインターセプトし、大きく前進。ここはゴール前でつかまり、得点には至らないが、スタジアムを大いに沸かせた。
相手の50:22もあり、ピンチとなるも、LOヘニビトゥがターンオーバーして守る。さらにピンチも、相手の乱れたボールをCTB佐藤(楓)がキャッチして守る。帝京にチャンスもあるが、ボールが手に着かず、得点を取り切れない。
得点したのは32分。ラインアウトからモールを形成。HO高が持ち出して前進し、ここから連続攻撃。ラックから、LOヘニビトゥが持ち出してトライ(36-0)。
終了間際は攻められる時間帯となるが、HO高のタックルからLOヘニビトゥがスティール。さらに攻められるが、WTB山本の好タックルで止める。ピンチは続くが、PR松原らの好タックルで守る。
帝京が最後までしっかりと守り切り、ノーサイド。36-0で勝利し、1月2日の準決勝へと駒を進めた。
《COLUMN》
―― 勝って反省できる幸せ ――
大学選手権準々決勝、帝京は36-0で勝利し、準決勝へと進みました。対抗戦で敗れている筑波大学との戦いを無失点で勝利し、雪辱を果たしました。
スコアを見れば快勝です。ましてや、一度、敗れている相手ですし、負けたら終わりのノックアウト方式ですから、勝てたことがすべてだとも言えます。また、FB神田陸斗選手の話では「試合中からチームの雰囲気がどんどんよくなっていった」とのことですから、この点でも非常によかったと思います。
しかし、釈迦に説法ながら、ここはあえて「勝って兜の緒を閉めよ」と述べたいと思います。
スコア上は快勝とはいえ、試合内容を振り返れば防げたミスやペナルティもたくさんありましたし、トライを取り切るべき場面で取り切れなかったシーンも何度かありました。トーナメント戦は勝ち上がっていくにつれて、相手の厳しさも増していくはずです。今後、一つのほんの小さなミスが勝敗を分けることにもなりかねません。
相馬監督も岩出前監督もよく「勝って反省できる幸せ」という話をされます。負けて反省することに比べたら、勝って反省できることはどれほど幸せなことかということです。この言葉には、「反省点がたくさん見えても、勝ったのだからネガティブになりすぎないようにしよう」という意味と、「勝利したとしても、反省点もたくさんあることを忘れず、成長していこう」という2つの意味があるように思います。
この2つをバランスよく取り入れて、次の準決勝に向けてさらなる成長を遂げてほしいと願っています。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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